また旅。

旅の記憶の物置小屋

【18-01:関西-02】最恐ローカル線に挑む【岡谷→敦賀】

1月6日(土)後半 岡谷→敦賀

岡谷までやってきた理由はただ1つ。苦行ローカル線である飯田線に乗車するためだ。岡谷から豊橋まで、普通列車だと最低でも6時間半を要するまさに最恐のローカル線。さて、この苦行に耐えられるか?


行程

Section 列車 発駅 発時刻 着駅 着時刻
1-6 普通 天竜峡 岡谷 12:29 天竜峡 15:09
1-7 普通 豊橋 天竜峡 15:11 平岡 15:45
1-8 特急ワイドビュー伊那路4号 豊橋 平岡 16:42 湯谷温泉 17:46
1-9 普通 豊橋 湯谷温泉 19:13 豊橋 20:16
1-10 新快速 米原 豊橋 20:34 米原 22:39
1-11 普通 敦賀 米原 23:07 敦賀 23:54

Section1-6:Suicaで遅延

飯田線 普通 天竜峡行:岡谷 12:29→天竜峡 15:09

岡谷では(思っていたよりも)かなり多くの人が降りた。全員が天竜峡行に乗り換えるとは思えないが、それでも何割かは乗り換えるだろう。

0番ホームで待っていたのは313系3000番台の2連。すでに空きボックスはなし、ボックス横のロングシートにしても誰かしらが座っており、2つ並んで空いているところはない状況。仕方ないのでしばらくは先頭でかぶりついていくことにする。

岡谷を出て次の川岸では、Suicaで入場した人の精算に手間取り(岡谷〜辰野間はSuica使用不可)、5分ほど遅れて出発。辰野では少々下車があり、ここでボックス横のロングシートに着席できた。

JR東海区間に入っても遅延を回復できず、逆に遅延が膨らんでいく。乗客が多く、駅でのきっぷの回収と精算に時間がかかっているのが原因のようだ。飯田線は駅間が短いため、回復運転が難しいというのもあるかもしれない。

結局、遅れをひきずったまま飯田着。ここでまとまった下車があったので、ボックス席に移動し、甲府駅で購入した弁当を食した。 飯田を出ると天竜峡まではそう遠くなく、弁当を食べ終わって少しすると終点の天竜峡に到着した。


Section1-7:腰痛で戦線離脱

飯田線 普通 豊橋行:天竜峡 15:11→平岡 15:45

天竜峡からも引き続き313系3000番台の2連。今度はきっちりボックスを確保できた。

しかし、天竜峡を出るとすぐに腰が痛みを訴え始めた。乗りっぱなしのせいで血流が悪くなり、軽いエコノミー症候群になったのだろう。どう姿勢を変えてみても、調子の悪さが拭えないので、豊橋まで乗り続けることを諦め、どこかで温泉に寄って行くことを決意。(同じ車両のおっさん軍団がうるさかったので早く別れたいというのもあった。)

調べると、平岡駅には駅直結の温泉があるようだ。また、湯谷温泉駅にも駅徒歩10分のところに日帰り入浴ができる温泉施設があるらしい。

時刻表で調べるてみると、この列車を平岡で降りると、約1時間後に豊橋方面の特急がやってくるようだ(普通列車は2時間後)。そして、この特急は湯谷温泉に停車する。そこで、少し特急に課金し、2つの温泉をはしごして行くことに決定。

そうと決まればということで、普通列車を平岡で下車。平岡は特急が停まる主要駅だが、山間の小駅といった感じで、下車したのは私だけだった。

平岡駅にて、去り行く313系 山間の駅に、私1人が取り残された。

平岡駅からの風景 見渡す限り、周囲は山。


Section1-7-1:平岡でのひととき

平岡駅では、下車した際に車掌には乗車券の提示を求められなかった。てっきり有人駅だからそうしたのだろうと思ったが、改札に人はいなかった。どういうことだろうか。(私が明らかに18きっぷ利用者的な風貌だったから、面倒でスルーしたとか?そりゃないか…)

平岡駅は駅舎自体が「龍泉閣」というちょっとした宿泊施設になっており、4階に温泉が存在する。エレベーターで4階へと上がり、狭い通路を歩くと確かに温泉があった。自動販売機で入浴券を購入。300円也。受付には人を配置していないようで、入浴券は各自で入浴券入れに放り込むというスタイルだった。無銭入浴し放題な気がするが、一応監視カメラがついているようで、それで防いでいる模様。

平岡にて、龍泉閣の男湯 ♨︎!

風呂自体はそれほど広くはなく、浴槽も1つだけだったが、少しとろみのある泉質で私好み。客も私の他には、その辺に住んでいる感じのおじいさんだけで快適に入浴できた。ついつい長湯をしてしまい、着替えてホームに戻ると、もう列車がやって来るというタイミングだった。

平岡にて、213系 ワイドビュー伊那路と交換待ち中の213系。


Section1-8:特急でもうひとっ風呂♨︎

飯田線 特急ワイドビュー伊那路4号 豊橋行:平岡 16:42→湯谷温泉 17:42

特急ワイドビュー伊那路4号は373系3連での運転。平岡から乗車したのは私だけだった。3両中2両が自由席ということもあり、まさにガラガラ。席は選びたい放題だった。

すぐに車掌が回ってきたため、平岡〜湯谷温泉の乗車券と自由席特急券を購入した。さすがに、313系と比べると、リクライニングシートの373系はかなり快適で、腰も痛くならない。風呂上がりのポカポカを感じながらウトウトしていると、早くも湯谷温泉に到着。やはり、快適な列車は乗車時間が短く感じる。

湯谷温泉にて、出発していく373系 再び、私1人が取り残された。


Section1-8-1:湯谷温泉でのひととき

湯谷温泉で下車し、駅前の通りを左へ進む。寂れた温泉街かと思っていたが(失礼)、お洒落そうな旅館が立ち並んでおり、予想は外れた。一度ゆっくり来てみたいと思わせられる。

少し歩いて、川を渡るとすぐに「鳳来ゆ〜ゆ〜ありぃな」に到着。入口で入浴券を購入。610円也。

湯谷温泉ゆーゆーありぃな ステンドグラスが可愛らしい、「ゆーゆーありぃな」

こちらは、先ほどの「龍泉閣」よりは広く、露天やサウナなんかもついている。よくある温浴施設といった感じだ。 せっかくなので露天とサウナでゆっくりと過ごす。サウナ、水風呂、露天風呂と回っていると時間が経つのは早かった。

風呂上がりにはコーヒー牛乳を頂き、19:00頃に出発。駅に戻るとちょうど飯田行のワイドビュー伊那路号が出発していった。

コーヒー牛乳 風呂上がりには、やっぱりコレ。


Section1-9:ようやく飯田線走破

飯田線 普通 豊橋行:湯谷温泉 19:13→豊橋 20:16

湯谷温泉からは再び普通列車の民となる。真っ暗な湯谷温泉の駅でしばし列車を待つ。

湯谷温泉駅 本当に列車が来るのか、少し不安になる静けさ。

こんな駅に列車が来るのかと少し不安になったが、ちゃんと定刻通りに列車はやってきた。車両は213系の2連。車両は少し古いが、転換クロスシートであるため、313系3000番台よりは快適だ。

さすがに真っ暗でなにも見えないので、PCに向かい旅行の記録を書き進める。

新城を過ぎると、夜の豊橋に遊びに行くといった人たちで車内はすこし賑やかになった。終点の豊橋付近に近づくと名鉄と線路を共用している区間となる。下地・船町は通過し豊橋駅のホームに定刻に滑り込んだ。久しぶりの都会という気がする。

豊橋駅にて、213系と313系 やっとこさ豊橋に到着。

豊橋駅前には、イルミネーションがキラキラと。先日の長町駅といい、少しだけ季節外れな気がする。

豊橋駅前のイルミネーション クリスマスはもう終わりましたよ〜。


Section1-10:夜の東海道を西へ

東海道本線 新快速 米原行:豊橋 20:34→米原 22:39

豊橋からはようやく本格的に西を目指す。ちなみに、朝乗っていた浜松行にそのまま乗り続け、浜松で乗り換えると9:56には豊橋に着くことができる。つまりは私は身延線中央本線飯田線と10時間もの回り道をしてきたことになるわけだ。

新快速の米原行は313系の8連。私が乗ったのは5000番台だった。この列車、大垣で止まらず米原まで直通してくれる上、長い8連というありがたい列車だ。

豊橋にて、313系の方向幕 大垣乗り換えを回避できるありがたい存在。

さすがにこれから名古屋に向かう人は多くないのか、豊橋発車時点では車内はガラガラ。蒲郡、岡崎、安城刈谷と経るに連れ、乗客は増えてはきたが、それでも名古屋を出た時点で私の隣は空席のままだった。

岐阜や大垣といった駅でまとまった下車があり、関ヶ原を越える客はごく少数。終点の米原では、すぐに京都行の普通に接続。これに乗れば野洲で乗り換えて今日中に大阪を越えて西明石まで行くことができる。まあ、私は乗らないが…。

米原駅にて、313系 米原に到着。多くの乗客が221系の京都行に乗り込んだ。


Section1-11:最終列車にゆられて

北陸本線 普通 敦賀行:米原 23:07→敦賀 23:54

米原からは北陸本線敦賀行に乗車する。長浜以遠は今日の最終となる列車だ。待ち時間がしばらくあったので駅の外に出てみたが、米原駅の駅前は見事に何もなかったので、そそくさと駅の中に戻った。

しばらくして列車が入線。長浜方面からやってきた米原行が折り返し敦賀行となるようだ。車両は521系の2連。適当な席に座って発車を待つ。

米原駅にて、521系 長浜から先への最終列車。さすがに2両じゃ短い?

どうせ最終なんてガラガラだろうと思っていたが、なんのなんの。大阪方面からの普通と新快速の接続を受けたため、立ち客が多数出ていた。8両と12両の列車の客が2両に乗り換えたら、まあそうなるか…。

朝5時半からほぼ乗りっぱなしでここまで来たため、さすがに眠くて仕方ない。何もする気になれず、うとうとしていた。

長浜で乗客の半数が下車し、湖西線との分岐駅である近江塩津に着くころには、空席多数の車内に戻った。米原発の時点で、こういう感じかと思ってたんだけどなぁ…。

23:54に定刻通り敦賀に到着。改札にはもう人はいなかったため、素通りして駅の外に出た。

今日の宿は、駅からすぐの東横イン。買い物をしてからチェックインしようと思い、コンビニに寄っていると、さすがに遅すぎると思ったのか、東横インから電話がかかってきてしまった。申し訳ない限りである。 チェックイン後は、充電と洗濯を済ませ、すぐに就寝。明日は7:43の列車でスタート予定なので、今日よりは寝られるはず。

東横イン敦賀駅前 本日のお宿(翌朝撮影)。

(2日目前編へ続く)