また旅。

旅の記憶の物置小屋

【17-12:北信越・東北-06(最終)】最後は超特急で帰還【宮古→東京】

12月31日(日)後半 宮古→東京

3日目後半。宮古から太平洋岸を北上し八戸へ。八戸からは新幹線で一気に帰京するという計画。途中の久慈駅鉄道むすめ久慈ありす」のスタンプも押す予定だ。

行程

Section 列車 発駅 発時刻 着駅 着時刻
3-4 普通 久慈行 宮古 13:14 久慈 14:53
3-5 普通リゾートうみねこ 八戸行 久慈 15:01 八戸 16:55
3-6 超特急はやぶさ32号 東京行 八戸 18:12 東京 21:04

Section3‐4:改札前に整列

三陸鉄道北リアス線 普通 久慈行:宮古 13:14→久慈 14:53

宮古から乗り換える三陸鉄道の発車は13:14。50分あまりの乗り換え時間がある計算だ。ここで昼食を摂るなり買うなりしていきたいところである。

まずは三陸鉄道の駅舎へ向かい"様子見"。さすがに発車まで1時間近くあるということもあり、駅舎内で待っている人はほとんどいなかった。とりあえず、「久慈ありす」のクリアファイルと、久慈までの乗車券を購入し駅舎を出る。

街をぶらぶらと歩いてはみるが、駅周辺には昼食を摂れそうな店は見つからず。(その代わりに中学生の頃に宿泊した旅館を発見した。15年前でも年季の入った旅館だったというのに、まだやっていたとは…。)宮古で食べていくことを諦め、駅近くのショッピングセンター(とは言っても、スーパーマーケットに毛が生えたようなもの)に入店し、弁当を物色してみる。しかし、私の心を射止めるようなものはなく、ここでも何も買わずに退店した。

宮古駅へと戻り、NewDaysを物色してみるも、おにぎりやサンドイッチがある程度。ここでも何も買わず、駅隣接の土産店へと入る。ここにも、昼飯になりそうなものは特になかったので、まともな昼飯を諦め、代わりに地酒のワンカップと、つ真美用に鮭ジャーキーを購入。これで空腹をしのぐことにする。

発車20分前になったので、三陸鉄道の駅舎に戻ると、そこそこの人が列車を待っていた。まだ改札は始まっていなかったが、改札前には既に列が形成されている。急いで私も整列。前か6〜7人目といったところで、海側の窓側席が取れるかは微妙なところだ(2両だったら確実に大丈夫だと思うが)。

その後、私の後ろにもどんどん列が伸びていき、最終的には駅舎からはみ出していた。

発車10分前に改札が始まる。今度の久慈行は1両だった。並んでいた人が順番に列車に乗り込んでいく。私はというと、なんとか最後の海側のボックス進行方向窓側を確保した。私より前に並んでいた人が、先頭のロングシートや山側の席に行ってくれたりと、運が良かったように思う。私の後ろからも続々と客が乗り込み、4〜5割程度の席が埋まった。その後さらに、盛岡からの快速リアスからの接続を受けたため、最終的には7〜8割程度の席が埋まっていたと思う。思った以上の盛況ぶりだ。

宮古にて、三陸鉄道36−100形 三陸鉄道は思った以上の盛況ぶり。

発車後は、三陸海岸沿いを北へと進んでいく。トンネルとトンネルの間で時折海が見えるというのが、リアス式海岸沿いだということを実感させてくれる。途中の海が見えるスポットでは、一旦停車してくれたりなど、観光客向けのサービスもあるのがうれしい。

三陸鉄道の車内より、三陸の海 海が見えると嬉しいのは人類共通?

列車が混んでいたこともあり、酒を飲む気にはなれず、ただただ海を眺めて過ごす。まあ、旅にはこういう時間があってもいい、と思う。

終点の久慈には、定刻通り14:53の到着。


Section3‐5:豪華な普通列車

八戸線 普通リゾートうみねこ 八戸行:久慈 15:01→八戸 16:55

久慈駅では、鉄道むすめ久慈ありす」のスタンプを押すというミッションがある。乗り換え時間は8分あるので、十分に可能だろうと思い、駅舎へと向かう。

しかし、同じことを考えた人が私の他に2人いたようで、なかなかスタンプが空かない。まあ、丁寧に押したくなる気持ちは理解できるが…。結局スタンプが空いたのは発車3分前。大急ぎで押印し、次の列車へと向かった。当然だが、写真を撮る暇などはなかった。

今度の八戸行は、普通列車なのだが、土休日のみ「リゾートうみねこ」というジョイフルトレインが充当される。1号車と3号車は1+2のリクライニングシート、2号車はテーブル付きのボックスシートになっており、車内は特急並み(以上かも?)の設備である。これに追加料金なしで乗れるというのだから、かなりの乗り得列車だ。(※1号車は指定席のため座席指定料金520円が別途必要)

八戸駅にて、リゾートうみねこ車内 車内はこんな感じ

私は独り者なので、3号車の1人掛け席に座っていく。1人掛けが海側というのが嬉しい。通常の列車よりも長めの3両編成ということもあり、車内はガラガラ。席は選びたい放題だった。

発車後は、先ほど宮古で購入した地酒と鮭ジャーキーで一杯。

リゾートうみねこ車内にて いい景色と快適な列車、酒が進まないわけがない。

鮭ジャーキーは日本酒の肴としては最高で、どんどん酒が進んでしまう。多くの人が呑み鉄にハマる理由もわかるというものだ。すぐにお酒が尽きてしまい、もう少し買っておけばよかったかとひとしきり後悔。

それでも快適な列車というのは時間が過ぎるのも早いもので、気が付けば八戸が近づいていた。ここから列車の本数が増える鮫、朝市で有名な陸奥湊、八戸市の中心に位置する本八戸と過ぎ、終点の八戸に到着。ここが今回の旅の北限だ。

八戸駅にて、リゾートうみねこ 八戸に到着。あとは帰るだけ。


Section3‐6:最後は少し贅沢に

東北新幹線 超特急はやぶさ32号 東京行:八戸 18:12→東京 21:04

今日は12月31日。さすがに1月1日は家族と過ごそうということで、そろそろ自宅へと帰らなければならない。

八戸線から接続する東京方面の新幹線は、17:06発というのがあったが、乗り換え時間が少なく、きっぷを買うだけで精一杯になってしまいそうなのでパス。次の18:12発の列車で帰ることにする。

とりあえず、指定席券売機できっぷを購入。指定席はガラガラだったが、実質今年最後に乗る列車なので少しは贅沢に行こうと、グリーン車にしてみた。指定席との差額が1万円近くなるグランクラスだとなかなか踏ん切りがつかないが、グリーン車だと3500円程度の追加料金で済む。これくらいの贅沢はいいだろう。東京〜八戸は約630kmなので、東北新幹線の300〜700kmのグリーン料金に上手くハマってくれるということも大きい。(※300〜700kmの間が同一のグリーン料金となるので、東京〜仙台でも東京〜八戸でもグリーン料金は同じとなる。ちなみに東京〜新青森だと700kmを少し越えるため、料金も少し上がる。)

グリーンに乗るならと、駅弁と酒類を購入して列車の到着を待つ。列車の来ない時間帯は八戸駅のコンコースはガランとしており、非常に寂しい感じだ。

八戸駅コンコース晦日だし、こんなもんか。

接近放送がかかってから、のそのそとホームに降りる。

八戸駅にて、新幹線の発車案内 最後の列車がやって来る。

帰省ラッシュとは逆向きということもあり(しかもグリーンだし)車内は見事なまでにガラガラ。とりあえず写真を撮ってはしゃぐ。

E6系グリーン車車内 誰もいませんよ…。

とりあえず、八戸駅で購入した駅弁「八戸小唄寿司」とキリン一番搾り「青森に乾杯」で一杯。八戸小唄寿司は、サバとサケを酢でしめた押し寿司という感じで非常に私好み。強いて言えば食べづらいことが欠点か。

「八戸小唄寿司」と「青森に乾杯」 青森に乾杯!

続いて、こちらも八戸駅で購入した青森の地酒「八甲田」と車内販売で購入した「ほや」で一杯。「ほや」は東北新幹線といえば「ほや」と言う人もいるほどの有名おつまみで、車内販売で購入できる。噛めば噛むほど味が染み出てくる、日本酒の友だ。

大吟醸酒「八甲田」と「ほや」 東北新幹線の最強コンビ。

最後は、車内販売のコーヒーとフィナンシェのセットで〆。ついでにりんごアイスも頼んでみた。

コーヒー、フィナンシェ、りんごアイス 酒を飲むと、甘いものが欲しくなる。

仙台を過ぎるころには、全て食べ終わり、あとは駅メモをポチポチしながら、去り行く1年を思い返しながら過ごす。思えば今年もたくさん旅行し、色々なところへ行った。来年もたくさん旅行に行けますように…。

ほろよい状態で終点の東京に到着。あとはいつもの列車を乗り継いで帰るだけだ。

東京駅にて、駅名標とE6系 帰ってきた…。

というわけで、今回の北信越・東北旅行記はここまで。

読んでいただき、ありがとうございました。

(2017年12月 北信越・東北旅行記 完)


おまけ

最後の、横浜駅からの東横線。1年の最後の日に乗る、本当の最後の列車が人身事故で運転見合わせ中。菊名までは動いていたので、私はなんとか帰れたが…。

なんとも締まらない最後となった…(笑)。

横浜駅にて、東横線発車案内 列車の表示がありませんよ…。