【17-12:北信越・東北-02】豪雪地帯を抜けて【長野→新潟】
12月29日(金)後半 長野→新潟
1日目の後半は、長野県から新潟県へと抜ける。長野~新潟は信越本線経由と飯山線経由の2ルートが存在するが、今回は飯山線を利用し、12月という冬真っただ中の豪雪地帯を抜けていきたいと思う。
行程
Section | 列車 | 発駅 | 発時刻 | 着駅 | 着時刻 |
1-8 | 普通 越後川口行 | 長野 | 15:00 | 越後川口 | 17:59 |
1-9 | 普通 長岡行 | 越後川口 | 18:15 | 長岡 | 18:39 |
1-10 | 普通 新潟行 | 長岡 | 18:42 | 新潟 | 19:54 |
Section1-8:機転を利かせて?
飯山線 普通 越後川口行:長野 15:00→越後川口 17:59
長野駅での昼食後、発車の15分前くらいにホームに降りる。14:14に戸狩野沢温泉までの区間列車があるので、それほど人はいないだろうと思いきや、飯山線の各乗車口にはすでに長い行列が形成されていた。行列から察するに、次の越後川口行きは2両でやってくると思われる。長野から越後川口までは3時間の長丁場であるから、できるだけいい席に座りたいところだが、これでは厳しそうだ。とにかく私も一番人の少ない列に並ぶ。とはいえ、飯山線の車両は2ドアのキハ110系に統一されているため、2両分で4か所しか選択肢はなかったが…。
しばらくすると北長野方から回送で越後川口行が入線してくる。ホームに入る列車を見ると、2両にしては編成が長い。これは3両だ!と気づき急いで先頭の誰もいない乗車口へ向かう。同じことを考えた人もおり、1番乗りとはいかなかったが、それでも2人掛けボックスの進行方向側の席を確保できた。あのまま並んでいたらどうあがいても取れなかったであろう良い席を確保することができ一安心。これで越後川口までの3時間を快適に過ごすことができる。
15:00発の越後川口行は3両編成。後ろ1両は戸狩野沢温泉まで。
発車後しばらくは、雪はそれほどでもなかったが、豊野を出て飯山線に入るとどんどん雪深くなっていく。基本的に景色は真っ白だ。
途中の戸狩野沢温泉で後ろ1両切り離しのため、停車時間があったのでホームに降りて写真撮影。ホームが凍結しており、転びそうになったのは内緒。
この積雪量、お分かりいただけるだろうか?
戸狩野沢温泉を出ると、長野県栄村や新潟県津南町といった日本有数の豪雪地帯に入る。日も暮れ始め、見えるのは吹き荒ぶ雪だけだ。仕方ないので、PCを取り出し旅行記を執筆しながら進む。
戸狩野沢温泉から先は十日町までこれといった主要駅はなく、ほとんど車内にも動きはないだろうと思っていたが、観光客といった感じの風貌の人がローカル駅でそこそこ降りていく。あてもなく降りたてしまうと遭難しそうな雰囲気の駅もあったが彼らはどこへ行くのだろうか?
PCに向かっているとあっという間に時間が過ぎ、越後川口に到着。この雪の中でも定時なのだから大したものだ。
Section1-9:思い出の駅で
上越線・信越本線 普通 長岡行:越後川口 18:15→長岡 18:39
越後川口では15分ほどの乗り換え時間ある。ホーム上が極寒なのは火を見るより明らかだし、駅舎内の待合室でしばらく時間をつぶすことにする。
越後川口といえば、まだ私が中学生(高校生だったかも)の頃、今回と同じように飯山線でやってきた記憶がある。その時は、乗り換えるはずだった上越線の列車が豪雪で運休となり、越後川口の駅で2時間ほど待ちぼうけを食らった記憶がある。駅舎内は綺麗にリニューアルされてはいたものの、基本的な構造は変わっておらず、2時間を過ごした待合室も当時の雰囲気を残していた。少しセンチメンタルな気持ちになりつつホームに上がると、ちょうど上越線の長岡行が入線してきた。
長岡行は最近新潟で急速に勢力を拡大しているE129系の4連。ちょうどシート端の席が越後川口で空き、そこに誰も寄り付かなかったのでありがたく座らせてもらった。
車内は水上から峠を越えてくる久しぶりの列車であるということもあり、立ち客が出るほどの盛況ぶり。とはいえ、長岡までは20分そこそこで到着するため、PCを取り出す気にもなれず、ボーっとしていた。長岡にはこちらも定刻通りに到着。
Section1-10:新潟県はやはり広かった?
信越本線 普通 新潟行:長岡 18:42→新潟 19:54
長岡での新潟行への乗り換え時間はわずか3分。対面乗り換えではないため、慌ただしく乗り換えた。
長岡からは再びE129系の4連に乗車し、本日の宿泊地である新潟へと向かう。この先、できれば山形県の米沢あたりまで抜けたかったが、米坂線の米沢行最終は坂町18:04発と異常な速さの店じまいっぷり。新発田や坂町だと宿を探すのにも苦労しそうなので、今日は新潟で宿泊することにした。新潟は、大都市にしてはかなり宿事情が良く3000~4000円台でよさげな宿がたくさんあったのも決め手となった。
新潟~長岡は新潟県の第一と第二の都市を結ぶ主要区間だが距離はそれなりにあり、普通列車だと1時間以上かかる。神奈川県民の私の場合、第一と第二の都市となると、横浜~川崎の距離を基準に考えてしまうため、ずいぶん遠いなという印象だ。(横浜~川崎は10分かからない。)まあ、横浜~川崎が近すぎるだけで、札幌~旭川だとか静岡~浜松を基準に考えればそんなものかとも思う。横浜~川崎が近すぎるのだ。
車内は、クロスシート部は全て埋まっていた。まあこの時間になると景色もクソもないのでロングシートでも構わないが…。再びPCを開き旅行の記録をつけながら新潟へ。加茂、三条、見附、新津と快調に飛ばしていく。以前の115系も旅情があって良かったが、最新の車両の走りも良いものだなあと考えながら、新潟に到着。今日の乗車はここまでだ。
今日はこれにて終了!
Section1-10‐1:新潟での晩飯は?
新潟駅到着後、工事中の駅構内を抜け、万代口へ。万代口側は新潟の繁華街サイドであり、飲み屋も多くあるため、忘年会といった感じの集団が多数見受けられた。
旅情を感じずにはいられない新潟駅の駅舎。
とりあえず、人ごみを抜け、ホテルへと向かう。徒歩3分で本日の宿「コンフォートホテル新潟駅前」に到着。
チェックインを済ませ、ひとまず落ち着く。
今日のお宿。
さて、あとは晩御飯をどうするかだ。新潟だし、海の幸と日本酒、と行きたいところだが、この忘年会シーズン、一人で居酒屋に入るというのは気が引ける。そもそも、検索してヒットするような評判のいい店は満席で入れないだろう。
どうしたものかなと悩んだ挙句向かったのは「ラーメン二郎 新潟店」。まあご当地グルメといえばご当地グルメと言えなくもない…か?
新潟駅から万代橋方面に5分ほど歩くと、黄色い看板が見えてきた。店内に入ると、席はすべて埋まっているが、待ちもゼロ。これならすぐにありつけそうだ。小ラーメンの食券を購入してしばし待つ。3分ほどで席に案内された。着席の際に食券を渡すと、その場で「ニンニク入れますか?」。ここは提供時ではなくて、着席時にコールなのね…。心の準備ができていなかった私は、思わず「お願いします」と言ってしまった。カラメコールもすればよかったかな、とちょっと後悔。
しばらくしてラーメンが到着。盛りは控えめで、これなら最近めっきり二郎に行かなくなった私でも問題なく完食できそうだ。野菜もキャベツが多めで嬉しい。結局、体が温かいものを欲していたこともあり、ペロリと完食。ごちそうさまでした。
小ラーメン。ニンニク。
食後は、コンビニで水などを買い、宿へと戻る。充電と洗濯を済ませ、22時には寝てしまった。なんせ、今朝が早かったので…。
(2日目前編へ続く)