【17-12:北信越・東北-01】出発~まずは長野へ【上野→長野】
12月29日(金)前半 上野→長野
※今回の記事からデザインを少し変更しています。また、語尾を「です・ます」体から「だ・である」体に変更します。ご了承ください。
今日から2泊3日の旅行のスタート。北信越と東北地方を青春18きっぷを使いながら回る予定。
例によって細かい予定は立てていないが、とりあえずは現在進めているスタンプラリー『つなげて!全国"鉄道むすめ"巡り』のスタンプ設置駅を回りたい。北信越と東北ということで、
- 上田電鉄別所線 別所温泉駅(八木沢まい)
- 山形鉄道フラワー長井線 長井駅(鮎貝りんご)
- 仙台市営地下鉄東西線 荒井駅(青葉あさひ)
- 仙台空港鉄道仙台空港アクセス線 仙台空港駅(杜みなせ)
- IGRいわて銀河鉄道線 盛岡駅(小鳥谷スピカ)
- 三陸鉄道北リアス線 久慈駅(久慈ありす)
の6駅を回りたいところ。下2つは厳しいかもしれないが、そこは新幹線ワープも活用しつつなんとかできれば…。
というわけで、今回の旅の始まりは北の玄関口、上野駅から。
行程
Section | 列車 | 発駅 | 発時刻 | 着駅 | 着時刻 |
1-1 | 普通 高崎行 | 上野 | 5:43 | 高崎 | 7:29 |
1-2 | 普通 横川行 | 高崎 | 7:30 | 横川 | 8:03 |
1-3 | JRバス関東 軽井沢行 | 横川 | 8:10 | 軽井沢 | 8:44 |
1-4 | 快速 長野行 | 軽井沢 | 8:51 | 上田 | 9:32 |
1-5 | 普通 別所温泉行 | 上田 | 10:05 | 別所温泉 | 10:32 |
1-6 | 普通 上田行 | 別所温泉 | 11:50 | 上田 | 12:18 |
1-7 | 普通 長野行 | 上田 | 13:18 | 長野 | 14:01 |
Section1-1:眠い目をこすりながら
高崎線 普通 高崎行:上野 5:43→高崎 7:29
12月29日(金)。昨日で仕事納めとなり、今日から正月休み。昨日は夜遅くまで後輩と焼肉屋で飲み食いし、帰宅したのは23時過ぎ。そこから充電やら着替えの用意やらを始め、結局寝たのは1時過ぎ。そして今朝の起床時刻は3時50分。眠すぎる目をこすり、最寄駅から上野駅までやってきた。
とりあえず高崎までは何度も乗った区間だし、駅メモの赤新駅でもないしで、寝ていくことに。ホーム上の券売機でsuicaグリーン券を購入、780円也。JR東日本のグリーン車は1階席派と2階席派で派閥が分かれそうなところだが、私は人の少ない1階席を選択。どうせ寝ていくんだから外の景色なんて関係ないし、静かな方がいいに決まっている。もっとも、年末の早朝の下り列車だし、2階席でも十分静かだとは思うが…。
旅の始まりは高崎線。
1階席に着席。
赤羽あたりまでは記憶があるものの、その後は完全に寝落ち。気がついたら本庄で埼玉県が終わろうとしていた。少し寝るとさすがにちょっと目が覚めたので、この先の乗り継ぎを確認などしていると、あっという間に高崎着。信越本線の横川行への乗り換え時間は1分しかないが…果たして…。
Section1-2:1分で乗り継いで
信越本線 普通 横川行:高崎 7:30→横川 8:03
高崎駅の到着ホームは2番線。到着時の車内放送によると、次に乗車する横川行は1分しか乗り換え時間がないにもかかわらず、4番線からの発車。隣のホームではないということは、跨線橋を渡っての乗り換えかと思いきや、高崎駅は3番線が切り欠きホームである関係上、2番線と4番線が隣接しており、対面乗り換えが可能だった。まあ、1分しか乗り換え時間がないのに、乗り換え列車として案内しておきながら、跨線橋を渡らなきゃいけないなんてことはさすがにないか。
列車は211系の4連。1両に20人程度で空いている。安中でそれなりの下車があった以外は、あまり車内に動きはなく、30分ほどで横川に到着した。
横川に到着。朝日が眩しい。
Section1-3:峠越えは大盛況!?
JRバス関東 軽井沢行:横川 8:10→軽井沢 8:44
横川到着後、列車の写真を撮り、トイレを済ませとちんたらしていたら、軽井沢行のバス乗り場にはすでに長蛇の列。
私の心の中は
こんな朝っぱらから軽井沢に何しに行くんだ?
という感じ。アウトレットもまだ開いてないよ!
とはいえ私も並ばざるを得ないので、急いで行列に加わった。運賃510円を支払い車内に入ると、窓側席は埋まっていたが、通路側なら何とか座れそうな感じ。横川~軽井沢はクネクネの峠道、座れると座れないのでは大違いだ。急いで地元民といった風貌のおじさんの横に着席。結局、乗車した全員が着席でき、軽井沢まで立ちっぱなしとなった人はいなかった。
かつての鉄道の難所、バスなら何ということはない勾配。車酔いしないか心配だったが、運転手さんの丁寧な運転のおかげか、それも杞憂に終わった。
軽井沢に到着。大勢の客が吐き出された。
Section1-4:禍を転じて福と為す?
しなの鉄道線 快速 長野行:軽井沢 8:51→上田 9:32
峠を越えた軽井沢駅でしなの鉄道の窓口へ出向く。これから乗車する、軽井沢~上田間と上田電鉄の上田~別所温泉間が乗り放題となる「軽井沢・別所温泉フリーきっぷ」を購入した。1850円也。
軽井沢~上田の普通運賃が870円、上田~別所温泉の普通運賃が590円であるから、単純に軽井沢~別所温泉の片道乗車では元は取れない。私の場合は上田~別所温泉は往復乗車するので、870+590×2=2050円となり、「軽井沢・別所温泉フリーきっぷ」を購入した方が少しだけだが安くなる。
切符購入後は、すぐにホームに降りるも、乗車する電車の姿はなし。放送によると、早朝に長野駅で発生した車両故障の影響で折り返し長野行となる列車が遅れており、発車は9時ごろになる見込みだという。まだ朝の軽井沢駅は、横浜の人間からするとアホみたいな寒さだったので、待合室に避難。随分と贅沢な待合室で、他に誰もおらず貸し切り状態。空港のラウンジみたいに有料なんじゃないかとも考えたが、どこにもそんな表示はなかったのでまあいいかと思い、ありがたく待たせていただく。
ずいぶん立派なつくりの待合室。まるでどこかの喫茶店のよう。
8時50分過ぎに長野方面から列車が到着。折り返し長野行になるということでそそくさと乗り込む。列車は115系の3両編成で、昔の横須賀線の塗色、いわゆるスカ色の車両だった。
前面の雪が、雪国へ来たことを感じさせてくれる。
しなの鉄道には、本数は少ないものの快速が存在している。
列車は6分遅れて、8時57分ごろに軽井沢駅を発車。快速とはいえ小諸までは各駅に停車していく。
途中で運転士から車内放送が入る。放送によると、朝の車両故障の影響で、この列車も小諸駅で車両の交換を行うとのこと。せっかくボックス席を確保したのに、小諸でまた座席の争奪戦になってしまうとあり、これにはゲンナリ。まあ車両運用の整理のために仕方のないことなのは理解できるが…。
小諸に着くと、向かい側にはすでに快速長野行となる列車が停車していた。見ると、しなの鉄道では最長の5両編成。3両だった列車が5両になるとあって、座席にはかなり余裕があった。小諸で小海線に乗り換えていった人もそれなりにいたため、結局のところ最後尾の車両には片手で数えられるくらいの人しか乗っておらず、軽井沢から乗ってきた列車よりも格段に空いた状態で小諸を発車。これなら車両交換も大歓迎だ。
列車は軽井沢の時点での遅れを取り戻せないまま、9時36分ごろに上田に到着。ホームでは、9時39分発のあさま号東京行と、9時38分発の上田電鉄下之郷行に乗車する人は急ぐようにしきりに放送していた。私はどちらにも乗らないので、のんびりと乗り換え。
小諸からはしなの鉄道オリジナルカラー。
Section1-5:気分は池上線
上田電鉄別所線 普通 別所温泉行:上田 10:05→別所温泉 10:32
上田では次の別所温泉行まで30分ほど乗り換え時間がある。朝から何も口にしていないので、ここにで朝食を摂りたいところ。この辺はそばの名産地なので、是非ともそばを食べたいところだ。
しなの鉄道の改札付近にはそば屋がある感じはしない。上田電鉄の改札にも行ってみたがここにもそば屋はなし。上田駅にそば屋はないのかな?と思いながら新幹線乗り場に行くと、「ちくま」というそば屋さんを発見。よく考えてみれば、客の見込める新幹線乗り場近くに作るのが当然だ。これ幸いと入店し、特上山菜そば大盛と追加ねぎを注文。610円也。
本場の信州そば。
特上だと生そばを茹でてくれる(普通だと冷凍麺)とあって、その辺の駅そばよりは格段にレベルが高い。山菜もさまざまな種類が入っており、非常に満足のいく駅そばだった。やはり長野県は駅そばのレベルが他県よりも高い。大盛のそばは予想外の大ボリュームで、食べるのに時間を要した結果、食べ終わった時点で、別所温泉行の発車5分前。急いで上田電鉄の乗り場へ向かった。
ホームに入ると、待っていたのは1000系電車。以前は東急で走っていた電車だ。外観も東急時代とあまり変わっていない。
1001編成は東急時代の赤帯仕様。
上田駅構内は、鉄道むすめ「八木沢まい」と「北条まどか」のパネルが展示。
写真を撮って乗り込むとほどなく発車。車内も、シートのモケットの色など東急時代そのままだ。2両という短編成と駅間の短さも相成って、池上線に乗車しているような気分にさせられる。窓から見える景色が、長野の雄大な山々であることが救いか。
上田~別所温泉間は15駅と駅数はそこそこあるものの、駅間は短く、30分かからず到着。確かに東急車が向いている路線かもしれない。
Section1-5-1:別所温泉で一休み
改札で切符を提示し下車。改札は、和服を着用した女性の駅員さんがしてくれた。きっと観光駅長か何かだろう。
駅舎内は折り返しの上田行に乗車する人ですごい人だかりであった。ざっと50人はいたように思う。旅館のチェックアウト時間にちょうどいい列車だからだろうか?
私はというと、人ごみをかき分け、鉄道むすめ「八木沢まい」スタンプを押印。これで別所温泉にやってきた目標は達成された。このまま折り返しの上田行に乗車しても良いが、「温泉」と名の付く駅で湯につからずに帰ってしまうというのも無粋なものだ。幸い、駅の近くに入浴施設もあるようなので寄っていくことに。というわけで駅舎を出て八木沢駅方面に歩き出した。
何とも味のある駅舎の別所温泉駅。
しばらく(と言っても1分くらいだが…)歩いていると、日帰り入浴施設「あいそめの湯」を発見。ここで入浴していくことにする。
駐車場からは、塩田平が一望できた。別所って意外と標高があるんだと実感。
別所温泉から塩田平を望む。
中に入り、入浴券を購入。500円也。客は、地元の老人がメインという感じで観光客はあまりいなかった。
やっぱ旅は、美味いものと温泉に限る。
たっぷりと湯に浸かり、体の芯から温まったところで再び出発。掃除が行き届いていてきれいだし、休憩室も広いし、いい施設だった。おすすめ。
歩いて別所温泉駅に戻る。途中には上田電鉄のシンボル的な存在である丸窓電車が停まっていた。
別所温泉駅に静態保存されているモハ5252。
Section1-6:池上線再び
上田電鉄別所線 普通 上田行:別所温泉 11:50→上田 12:18
帰りの列車は、またも1001編成。上田電鉄は昼間は2編成で回しているので、こうなるのは予想はできたが…。まあ、さっき見た電車よりはかなり空いていそうなので良しとしよう。
ホームもいい雰囲気の別所温泉駅。
さっき来た道をのんびりと上田へ戻る。途中の駅では、撮り鉄している人も見受けられた。寒い中ご苦労様、という感じだ。
上田駅到着後は、鉄道むすめのクリアファイルを購入。上田電鉄の売り上げに貢献しておく。
Section1-6-1:たまには観光
上田からは、長野県の県都、長野へ向かう。次のしなの鉄道は12:33発だが、これには乗らず、少し観光していくことにする。
上田といえば、昨年の大河ドラマ「真田丸」で話題となった真田家の居城、上田城だ。私はあまり大河は見る方ではないが、「真田丸」は珍しく見ていたということもあるし、せっかくの機会なので寄って行こうと思う。上田城は上田駅からは徒歩で10分強。歩いても余裕な距離だ。
というわけで、上田城を目指して歩く。若干の上り坂だったが、まあそれほど辛いものではなかった。
到着後は戦国の世に思いを馳せつつ、城跡を見学。晴れ渡る青空が最高。写真の撮り甲斐もあるというものだ。
上田城その1。
上田城その2。
上田城その3。
上田城その4。
30分ほどで見学は終了。次の長野行の列車に間に合うように上田駅へ戻った。
Section1-7:上田をあとにして
しなの鉄道線・信越本線 普通 長野行:上田 13:18→長野 14:01
上田駅に戻ってきたところで、次の長野行まではあと10分といったところ。上田~篠ノ井の間は別に乗車券を購入する必要があるため、券売機できっぷを購入した。改札を通り、ホームに降りると、すでに結構な人が長野行を待っていた。階段に近いところでは1乗車口に10人以上並んでいたのではないかと思う。次の列車はこの区間では標準的な3両編成とのこと。最後尾の乗車口には1人しか並んでいなかったため、そこに並んだ。
程なくして到着した列車内は空いており、問題なく1ボックスを確保できた。坂城、戸倉、千曲、屋代と乗客が増えていく。篠ノ井を出たところで私が座っていたボックスにも人がやってきた。篠ノ井から先は今朝の早起きの影響かウトウトしてしまい、気がついたら長野駅に到着していた。急いで列車を降りる。
Section1-7-1:昼食タイム
長野駅では1時間ほど時間がある。この時間を利用して遅い昼飯といきたいところだ。長野といえば「そば」なのだが、あいにく上田でそばは食してしまった。何か無いかなと思いスマホで調べてみると、栗おこわを提供する店があるとのこと。栗は大好物なのでそこへ行くことに。
少しだけ歩き、ながの東急百貨店に入り、2階へ。目当ての店である「茶寮 さろん・ど・まろん」はすぐに見つかった。
栗おこわとおかずなどのセットである山里定食を注文。1296円也。少々お高いが、まあ旅先での出費は惜しまない主義なので良しとする。
山里定食。肝心の栗おこわが白飛びする痛恨のミス。
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栗おこわは大粒の栗がゴロゴロ入っており、栗好きにはたまらない。ほどよい甘さの栗ごはんと、おかずの塩加減のバランスが良く、非常に満足。食後は、長野電鉄の乗り場をちらっと見つつ、JRの駅へと戻った。
(1日目後編へ続く)