【17-11:九州-06】海岸線をなぞりながら【佐賀→思案橋】
旅も折り返しを越えた3日目、とりあえず長崎へ向かいますが、真っ直ぐには向かわず、ぐるーっと伊万里〜松浦〜佐世保と経由して行きます。佐賀〜長崎は特急かもめであれば1時間15分程度で到着する距離を、7時間かけてえっちらおっちら向かいます。
朝もはよから:佐賀 ⇒ [ JR長崎本線 ] ⇒ 肥前山口
この日は朝7時の佐賀駅からスタート。旅行中は基本的にこの時間だと寝ている私ですが、この日はこの先の松浦鉄道のダイヤに合わせて行動せざるを得ず、結果的にこの時間に出発することに。
夜明けの佐賀駅。
まずは、松浦鉄道の始発駅である有田を目指し、佐賀県内を西へ進みます。まずは長崎行きで肥前山口まで。
このあたりは817系電車が主力。
817系を乗り継いで:肥前山口 ⇒ [ JR佐世保線 ] ⇒ 有田
肥前山口から先も引き続き817系で西へ進みます。
部活へ向かう学生を多く乗せた状態で有田着。有田駅はこの辺りの主要駅とあってか、多くの人が下車しました。
初乗車!松浦鉄道:有田 ⇒ [ 松浦鉄道西九州線 ] ⇒ 伊万里
有田で下車後は、松浦鉄道の乗り場へ。有田駅は改札を共有しているようで、改札を出ずに乗り換えできました。松浦鉄道西九州線は有田〜伊万里〜松浦〜たびら平戸口〜佐々〜佐世保とと続きますが、途中の伊万里で完全に運転系統が分断されているようで、全線を直通する列車はありません。というわけで、まずは伊万里行き列車に乗車しました。
伊万里行きは最新型のMR−600形。
駅名標と一緒に。
有田〜伊万里は、佐世保〜佐々と並んで松浦鉄道の中では、本数が多い区間になります。とはいえ1時間に2本程度。乗客も同業者か地元のおじいちゃんおばあちゃんと行った感じののどかな車内でした。
閑散区間も意外に盛況:伊万里 ⇒ [ 松浦鉄道西九州線 ] ⇒ 佐世保
初めて知ったのですが、伊万里の駅は頭端駅でした。確かにこの駅構造であれば、伊万里で運転系統を分断してしまった方が効率的かもしれません。
また、JRの伊万里駅とは共用されていないようです。松浦鉄道も旧国鉄の路線ですので少し不思議に感じ調べたところ、以前は共用していたところを、第三セクター化後に別々の駅舎にしたそうです。少し無駄な気もしますが…キセル防止のためでしょうか。
車内に入ると、クロスシート部は既に埋まっていたので、ロングシートの最前部に陣取り、前面展望を楽しみつつ佐世保を目指すことに。
発車前の車内では、里(さと)駅に行き、夕方に長崎に帰るという初老の女性が、行きは長崎〜早岐〜有田〜伊万里〜里と言うルートで来たのだが、帰りもそのルートで帰るべきか、それとも里〜たびら平戸口〜佐世保〜長崎と帰るべきかと運転士に相談していました。運転士さんは丁寧にスマートフォンで調べ、有田経由の方がよいと回答。私も、圧倒的に有田経由の方が近道だと思います。
発車後は、駅メモをポチポチしながら、車窓を眺めて過ごします。私の中での松浦鉄道は、海沿いを走っており、マリンビューが楽しめる鉄道というイメージだったのですが、実際は海が見える区間はそう長くはないようで、基本的には単調な車窓でした。
海はあまり見えない…。
車内は、ハイキングに向かう風貌のご老人方で混雑。ご老人方は皆さんいのつき駅で下車していきました。この日は、松浦鉄道主催のウォーキングイベントがあり、いのつき駅が起点であるそうです。ほとんどの方が運転士に何かを提示して乗車券を購入していくので、気になって調べたところ、松浦鉄道のシルバー会員だと、通常2000円の1日乗車券が1000円で購入できるようです。えちぜん鉄道のサポーター制度に似た取り組みですね。
佐々からは、佐世保に向かう人々がどんどん乗ってきます。最終的には立ち客もいる状態で佐世保に到着しました。
シーサイドライナーで:佐世保 ⇒ [ JR佐世保線・大村線・長崎本線 ] ⇒ 長崎
佐世保では20分程度の乗り換え時間で、快速シーサイドライナー 長崎行きに乗車。長崎と佐世保という長崎県の2大都市を結ぶ都市間連絡列車です。
ここからはJR。
キハ66形気動車が充当された。
早岐を過ぎると、しばらくは大村湾沿いに南下します。ハウステンボスでは多くの観光客が下車していきました。
ハウステンボス。いつか行ってみたい。
この列車、シーサイドの名は伊達ではなく、大海原が車窓に広がります。大村線に乗る際は是非、佐世保方面であれば進行方向左側、長崎方面であれば進行方向右側の座席を狙いましょう。
一面に広がる海。晴れていればもっと良かったのに…
シーサイドライナーは長崎〜佐世保の都市間連絡だけではなく、長崎や佐世保の地域輸送も担っているようで、川棚や彼杵といった駅でも下車があるのは意外でした。
諫早では、長崎市内へ向かう人が多く乗車し、佐世保から長く空席だった私の隣にも人が座りました。缶ビールを手に持っていたのでヤバい奴が来たかと一瞬身構えましたが、おとなしくビールを飲んでいるだけで無害な人でした。まあ、混雑した列車内で酒を飲むだけで十分有害だと考える人も多そうですが、私はあまり気にしません。
そうこうしているうちに、終点の長崎に到着です。
長崎駅はここが終点であることを強く感じさせるつくり。
路面電車に乗って:長崎駅前 ⇒ [ 長崎電気軌道3系統 ] ⇒ 公会堂前
まずは、路面電車で蛍茶屋へ、といきたいところでしたが、少し前に公会堂前〜諏訪神社前で脱線事故があった影響で、3系統は全て途中の公会堂前止まりでの運転となっていました。蛍茶屋へは公会堂前で4、5系統に乗り換えればよいらしいので、まずは公会堂前へ移動です。
公会堂前が臨時の折り返し駅になっていた。
謎の終点駅、蛍茶屋:公会堂前 ⇒ [ 長崎電気軌道4系統 ] ⇒ 蛍茶屋
公会堂前で、4系統に乗り換え蛍茶屋へ。終点の蛍茶屋電停の先にある、蛍茶屋車庫は、ロイヤルホストが入居するビルのしたにあるようで、端から見るとロイヤルホストに電車が突っ込んでいくようにしか見えません。
ロイヤルホストに電車が突っ込んでいく。
長崎のシンボルを見に:蛍茶屋 ⇒ [ 長崎電気軌道5系統 ] ⇒ 賑橋
蛍茶屋からは、5系統の石橋行きで折り返し。
これも末期色???
蛍茶屋発車時点では、客もほとんどおらず貸切状態だったのをいいことに、車内の写真を撮りまくりました。
長崎電気軌道の車窓から。
この無骨な感じがたまらない。
これを押すのも、路面電車の醍醐味?
終点の石橋までは乗車せず、西浜町電停で下車。長崎のシンボルである、眼鏡橋を見に行きます。
長崎を代表する観光スポットの1つということもあり、多くの観光客が写真を撮っていました。私も負けじと撮影します。
水鏡次第ではきれいなメガネになりそう。
近くに寄ってもう一枚。
とはいえ、写真を撮るのにそこまで時間はかからないので、10分程度の滞在で退散です。
長崎の名物を食べに:賑橋 ⇒ [ 長崎電気軌道4系統 ] ⇒ 思案橋
時刻は昼2時。佐賀のホテルで朝飯を食べて以来8時間、何も口にしていません。さすがに腹が減ったので、長崎で昼飯ならちゃんぽんだろうという安直な思考でちゃんぽん屋を検索。思案橋電停のすぐそばにあるようだったので、乗り潰しがてら4系統に乗車しました。
レトロな車両に近代的な液晶ディスプレイ。何かチグハグなイメージ。
思案橋電停で下車後、歩いて1分の距離にある、「天天有」というお店へ。
中国っぽい派手な外装。店員も中国人だった。
どうせならと、特製ちゃんぽんを食しました。味はの方はまあ、普通かな…。
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特製ちゃんぽん。海鮮の良いダシが出ている。
昼飯後は、長崎市内をもう少しぶらぶらした後、島原方面へ向かいます。