【18-02:東北・函館-04】秘境の温泉に行ってみる【木古内→函館駅前】
2月11日(日)後半 木古内→函館駅前
プロローグ
旅行2日目。時刻は午後2時半。現在地は北海道の玄関口である木古内駅。
ここからは一度鉄路を外れ、バスで、廃止となった江差線の湯ノ岱駅近くにある"湯ノ岱温泉"を訪れてみようと思う。
というわけで、旅は木古内駅からスタート。
行程
Section | 列車 | 発駅 | 発時刻 | 着駅 | 着時刻 |
2-7 | 函館バス 江差病院行 | 木古内駅前 | 14:59 | 湯ノ岱 | 15:43 |
2-8 | 函館バス 木古内駅前行 | 湯ノ岱 | 16:56 | 木古内駅前 | 17:39 |
2-9 | 普通 函館行 | 木古内 | 19:00 | 函館 | 20:00 |
2-10 | 普通 湯の川行 | 函館駅前 | 20:15(20:20) | 湯の川 | 20:45(20:55) |
2-11 | 普通 函館どっく前行 | 湯の川 | 21:00 | 函館どっく前 | 21:43 |
2-12 | 普通 湯の川行 | 函館どっく前 | 21:48 | 十字街 | 21:55 |
2-13 | 普通 谷地頭行 | 十字街 | 21:59 | 谷地頭 | 22:06 |
2-14 | 普通 湯の川行 | 谷地頭 | 22:08 | 函館駅前 | 22:18 |
Section2-7:バスで秘境温泉へ
函館バス江差木古内線 江差病院行:木古内駅前 14:59→湯ノ岱 15:43
木古内からはバスで江差線の廃線区間を辿りながら、湯ノ岱にある温泉を目指す。(駅メモ的の木古内〜江差の取得も目的だ。)
バスの発車まで30分ほど時間があったので、駅前の道の駅で時間を潰す。奥津軽いまべつといい木古内といい、駅にm日の駅が併設されているのはありがたい。鉄道利用者でも気軽に利用できる。
函館バス江差木古内線の江差病院行は14:59に時間通り発車。江差線の木古内〜江差の廃止に伴い、代替交通として整備された路線なのだが、もともとの江差線がほとんど利用者がいなかったため廃止されたということで、代替のこのバスも木古内発車時点で乗客は私を含めて3名。私の他は地元の客のようだ。
木古内はら10分ほど走ると、周りには民家の1つさえも無くなってしまった。そりゃ廃止になっても仕方が無いという感じだ。その後も、「ここで降りたら即遭難するだろうな」と思えるような道を進んで行く。木古内から40分ほど走り、少しだけ民家が建ち並ぶエリアに入ったところで湯ノ岱着。湯ノ岱のバス停は、廃止になった駅舎に併設されていた。
乗車したバスは日野のポンチョ。
湯ノ岱駅舎。現在もバスの待合室として活用されている。
湯ノ岱駅で、昔線路があったであろう場所を見てみるが、とても鉄道が通っていたとは思えない雪の積もりようであった。
[caption id="attachment_1737" align="alignnone" width="4608"] 半端ではない雪の積もりよう。[/caption]
湯ノ岱駅をひとしきり撮影した後は、「上ノ国町国民温泉保養センター」に向けて歩き出す。道は除雪されていて、交通量も少ないため、比較的歩きやすかった。
道路はそこそこ除雪されており、歩きやすい。
しかし、なんというか秘境という言葉がぴったりのひっそりとした場所だ。こんなところに温泉なんてあるのか?と疑問を抱えながら歩いていく。
この標識が、昔ここに鉄道が走っていた証拠。
かなりの秘境。
幸い、10分ほど歩くと、目当ての温泉「上ノ国町国民温泉保養センター」に辿り着くことができた。
上ノ国国民温泉保養センターに到着。
「上ノ国町国民温泉保養センター」は、かなり古い施設で中は、お世辞にも奇麗とはいえなかったが、泉質は鉄分が濃い私好みの湯だった。温度も比較的ぬるめだったため、何時間でも入っていられそうだったが、バスの時間もあるため、30分ほどであがらざるを得なかった。
Section2-8:木古内へ戻る
函館バス江差木古内線 木古内駅前行:湯ノ岱 16:56→木古内駅前 17:39
入浴後、再び湯ノ岱のバス停へ。私がバス停に着く前に、バスが湯ノ岱駅舎の方に入って行くのが見えたので大いに焦ったが、湯ノ岱で時間調整のため5分ほど停まるらしく、ちゃんとバスは発車を待っていてくれた。
帰りの乗客は私1人だけ。行きに来た道を再び40分、木古内駅へと戻った。
Section2-9:新生第3セクターで函館入り
道南いさりび鉄道線 普通 函館行:木古内 19:00→函館 20:00
木古内に到着したのは良いものの、バスから鉄道への接続は非常に悪い。本日の宿泊地は函館なのだが、道南いさりび鉄道は約1時間20分待ち。北海道新幹線にいたっては17:38とバス到着の1分前に出たばかりで、約2時間待ちときている。このあたりの接続を改善すれば、もう少しバスの乗客も増えるのではと思うのだが、まあやらないということは、やっても焼け石に水なのだろう。
仕方ないので、新幹線の待合室でPCを開き、旅行記を書き進める。
18:50頃、東京行の新幹線が到着するのとほぼ同じタイミングで道南いさりび鉄道の乗り場へ。JR北海道時代の雰囲気が強く残っていたが、駅が無人になっていたり、ホームが1面2線に減っていたりと、コスト削減のための努力を行っている様子もうかがえた。
待っていた函館行はキハ40系の2連。
これがホントの雪化粧?
サボの行き先表示がいいね!
私は後ろの2両目に乗車。私以外には乗客は1人だけ。これだけ空いていれば特に迷惑でもないだろうということで、昨日、陸奥横浜の道の駅で購入した日本酒を開けて"呑み鉄"。渡島当別辺りからは、遠くに函館の街灯りが見え、夜間だが景色としては悪くない。
列車の方はというと、一向に客が持ってくる気配はなく、終点の1つ手前の五稜郭で1人増えただけ。道南いさりび鉄道の先行きが不安になる状態で、20:00、定刻通りに函館に到着した。
函館に到着。
実に北海道らしい並び。
Section2-10:函館市電乗りつぶし①
函館市電5系統 普通 湯の川行:函館駅前 20:15(22:20)→湯の川 20:45(22:55)
函館の街に降り立つ。寒い、寒すぎる。青森も寒かったが、寒さのレベルが2段階くらい上がったような印象だ。
函館駅。フェリーをイメージした駅舎になっている。
なぜかイルミネーションのトンネルらしきものがあったので通ってみた。
ここからは、函館市電の乗り潰しを行う。とりあえずは湯の川方面に向かうことにし、函館駅前電停へ。
次の湯の川行は20:15発とのこと。このとき20:10頃だったので、5分ほど待てば来るかと思ったのだが、20:15を過ぎても電車は現れない。吹き付ける風があまりにも冷たいので、乗り潰しは諦めてホテルに入ってしまおうかとも思ったが、20:20頃にようやく電車が到着。車内を見ると、かなり混雑している様子。どうやら、函館山帰りの観光客でラッシュになっているようだ。
函館駅前でそれなりに下車があったため、なんとか乗車。しかし、乗り降りに時間がかかり、この時点で既に8分遅れ。次の松風町でもかなり下車があったため、ここで私は席に座ることができた。
その後も乗客の多さから、各駅での乗り降りに時間を要し、遅延が拡大。終点の湯の川には10分ほど遅れて到着。
10名ほどの乗客とともに降車する。私は運転手さんに1日乗車券を求めたが、運転手さん曰く「トワイライトパスの方が安い。」とのことで、そちらを購入。トワイライトパスだと18:00以降乗り放題で300円らしい。(1日乗車券だと1日乗り放題で600円)函館市電は普通運賃が高額なため、2乗車すれば元が取れてしまう。なんとも太っ腹なきっぷだ。
Section2-11:函館市電乗りつぶし②
函館市電5系統 普通 函館どっく前行:湯の川 21:00→函館どっく前 21:43
湯の川からも、折り返しの函館どっく前行に乗車。車両も運転手さんも先ほどの列車と同じだ。
湯の川から、函館どっく前に向けて折り返し。
湯の川での折り返しは15分確保されており、この時間を潰すことで、定時に戻った。
こちらの電車は先ほどとは異なり、それほど混まず(それでも立ち客はいたが…)に終点の函館どっく前に到着。"どっく"と平仮名で書くのが何か可愛らしい。
Section2-12:函館市電乗りつぶし③
函館市電5系統 普通 湯の川行:函館どっく前 21:48→十字街 21:55
再び、乗ってきた電車の折り返しで十字街までとんぼ返り。十字街までは3駅ですぐに到着した。運転手も、「こいつはいったい何がしたんだ?」と思ったことだろう。
再び湯の川行に乗車し十字街まで。
Section2-13:函館市電乗りつぶし④
函館市電2系統 普通 谷地頭行:十字街 21:59→谷地頭 22:06
十字街からは、2系統に乗り換えてもう1つの終点である谷地頭へ向かう。幸い、十字街での接続は良好で、この時間にも関わらず4分の待ち時間で谷地頭行に乗り換えられる。
向かい側の湯の川方面のホームでは、21:55発の電車をギリギリで逃してしまった人たちが、次の22:15発の電車まで20分待たされており、少し気の毒に思う。「1日乗車券を持っているなら谷地頭行に乗った方がいいですよ」と言おうかと思ったが(22:15発の湯の川行は21:59発の谷地頭行の電車の折り返しである)、そんなことを突然話しかけたら変な奴確定なので止めておいた。
十字街で2つの系統が分かれる。
十字街から谷地頭も3駅で7分。乗ってしまえばすぐに到着してしまう。終点の谷地頭には公営の温泉があり、入浴して行きたかったが、営業時間が22:00までということで断念せざるを得なかった。つくづく、木古内での1時間20分の待ち時間が惜しい。
Section2-14:函館市電乗りつぶし⑤
函館市電2系統 普通 湯の川行(最終):谷地頭 22:08→函館駅前 22:18
またまたとんぼ返りで、ホテルのある函館駅前へと戻る。谷地頭から湯の川方面の最終電車となる22:08の電車に乗車。
谷地頭で、函館市電の乗りつぶしが完了。あとは函館駅まで戻るだけ。
十字街では、先ほど向かい側のホームで待っていた人たちが、「やっと来た」と言わんばかりに乗り込んできた。みな一様に寒そうな顔をしている。
十字街から2駅で、下車する函館駅前に到着。2時間をかけて、函館市電の乗り潰しが完了した。
Section2-14-1:函館の夜のできごと
市電を下車後、徒歩すぐの「コンフォートホテル函館」にチェックイン。最近の旅だと、東横インかコンフォートホテルの使用率が高い。2つとも、どこに泊まっても同じレイアウト、同じサービスを提供してくれるため安心感があるのだ。朝食も無料だし。
今日のお宿。
夕食がまだだったので、ホテルに荷物を置いて買い出しに。歩いて2分ほどの「ラッキーピエロ函館駅前店」に向かった。
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持ち帰りで、チャイニーズチキンバーガーとラッキーチーズバーガーを注文。805円を支払い、会計を済ませると、なぜか店員さんが鐘を鳴らし始めた。聞くと"ラッキーワン賞"が当たったとか。
ラッキーワン賞とは
ラッキーピエロ各店で、伝票番号(お呼出し番号)が1番だったときにもらえる賞。ラッキーピエロの伝票番号は1〜100番の間で管理されており、当選確率は1/100。当選すると粗品が貰える。
ということで、粗品としてラッキーピエロオリジナルのクリアファイルと缶バッジをGET。ちょっと嬉しい気分になる。
注文のハンバーガーを受け取り、コンビニでビールやらを購入し、ホテルに帰還。ハンバーガーとビールの相性は良く、食が進む。この時間にこんなものを食べてしまっていいのかという疑問が無くはないが…。
夜も遅いのに食いすぎ…か?
最後は北海道限定ドリンク"ソフトカツゲン"で〆。明日も早いので眠りに就いた。
(3日目前編へ続く)