【17-11:九州-05】西鉄のローカル支線を訪ねて【黒崎→佐賀】
旅行2日目後半、ここからは福岡市内へ移動します。
目当ては貝塚〜新宮を結ぶ西鉄貝塚線。これをメインターゲットにその周囲の路線も乗り潰していきます。
快適、811系快速:黒崎 ⇒ [ JR鹿児島本線 ] ⇒ 香椎
2日目後半は福岡市内を攻めるべく、まずはJRで香椎まで。先発の久留米行き普通よりも、後の快速の方が早く香椎に到着するということで、ホームでしばし待ち、やってきた811系の快速に乗車。この区間は快速・普通を問わずかなりの確率で転換クロスシート車がやってくるのが素晴らしいです。関西の新快速と違って混んでないし。
それにしても福岡市〜北九州市はかなり遠いですね。神奈川県に住んでいるものとしては、横浜市〜川崎市くらいの感覚でいたのですが、とんでもなかったです。小倉〜博多間に特急が走っているのも頷けます。
ようやく到着した、香椎駅は、香椎神宮の最寄り駅ということで、神社っぽい装飾がところどころに見られました。
香椎に到着。
雁ノ巣ってどんなところ?:香椎 ⇒ [ JR香椎線 ] ⇒ 西戸崎
香椎では西鉄に乗り換えるかと思いきや、なぜか香椎線に乗り換えます。この路線は両端(宇美・西戸崎)が盲腸線となっている非常に乗り潰し難い路線で、私は乗車したことがなかったため、せめて西戸崎側だけでも乗り潰しておこうということで乗車するに至りました。
この路線は、海の中道を通るため景色は非常に良いです。もっともこの日は曇りだったので微妙でしたが。
また、この路線の途中駅には雁ノ巣(がんのす)という駅があります。野球ファンならご存知かもしれませんが、少し前まで福岡ソフトバンクホークスの2軍が置かれていた場所です。どんなところかと思い、到着時に車内から周囲の風景を見てみましたが、至って普通の住宅地でした。よく考えてみると、2軍の本拠地が置かれるところって、鎌ヶ谷、戸田など住宅地しかなさそうな微妙なところが多いですね。そういう環境の方が、遊びに行かず、野球に打ち込めるのかもしれません。
そんなことを考えていると終点の西戸崎に到着。鉄オタは私だけだったようで、下車したお客さんは三三五五どこかへ行ってしまいました。
西戸崎で折り返し、宇美行きに。
ローカル線同士の乗り換え駅、和白:西戸崎 ⇒ [ JR香椎線 ] ⇒ 和白
乗ってきた列車で、今度は香椎方面へ。
海ノ中道駅では、なぜか多くのカップルが乗車してきました。私への当てつけでしょうか。
すぐに列車は和白に到着。ここで西鉄貝塚線に乗り換えます。私の他にもここで西鉄に乗り換えるお客さんがいるようで、れっきとした乗り換え駅として機能しているようです。
西鉄の飛び地を行く:和白 ⇒ [ 西鉄貝塚線 ] ⇒ 西鉄新宮
和白で10分ほどの待ち時間ののち、西鉄新宮行きに乗車しました。西鉄貝塚線は西鉄の路線ながら、他の西鉄の路線とは接続を持たない飛び地路線になっています。名鉄でいうところの瀬戸線にあたる路線でしょうか。
和白から西鉄新宮まではたったの2駅ですのですぐに到着します。2007年まではこの先津屋崎まで、西鉄宮路岳線として運転を行っていましたが、現在は廃止されています。
再び香椎:西鉄新宮 ⇒ [ 西鉄貝塚線 ] ⇒ 西鉄香椎
新宮では、乗車してきた電車の向かい側に停まっていた電車に乗り込み、貝塚方面へ折り返し。普通のきっぷだと一度改札を出る必要がありますが、旅名人きっぷのおかげでこういった折り返し乗車ができます。もっとも15分間隔の運転なので、1本落としてもたいしたロスにはなりませんが…。
西鉄香椎は近代的な高架駅。
西鉄香椎駅は、鉄道むすめ「朝倉ちはや」のスタンプ設置駅になっています。九州内はここだけですので、最西端かつ最南端のスタンプ設置駅になります。次の電車までの15分を利用して押印と写真撮影を行いました。
スタンプはコンコース改札内に設置されている。
これにて貝塚線完乗:西鉄香椎 ⇒ [ 西鉄貝塚線 ] ⇒ 貝塚
スタンプ押印後は、ふたたび貝塚方面の電車に乗車。JR鹿児島本線が並行して走っている区間なのですが、予想以上に利用者はいるようで、夕方の都心方面の電車でも席が埋まる程度には混んでいました。
終点の貝塚は西鉄と福岡市営地下鉄の連絡駅なのですが、予想以上に寂しいところでした。乗り換えのためにある駅という感じでしょうか。実際、利用するお客さんの大半が乗り換え客だと思われます(たぶん)。
「発車しまーす。」
乗ってきた電車は、再び新宮へと折り返す。
盛況の地下鉄で:貝塚 ⇒ [ 福岡市営地下鉄箱崎線・空港線 ] ⇒ 姪浜
西鉄の改札で「朝倉ちはや」クリアファイルを買い求めたのち、いそいそと地下鉄の改札へ。地下鉄なので、地下に降りるのかと思っていましたが、西鉄の改札の正面が地下鉄の改札でした。これは便利です。
地下鉄箱崎線は、約半数の電車が空港線と直通運転を行っています。私が乗った電車も空港線の終点である姪浜まで直通する電車でした。
ちょうど帰宅ラッシュ時、福岡市の中心である中洲や天神を経由するとあって車内は終点の姪浜まで終始混雑していました。
さらに西へ:姪浜 ⇒ [ JR筑肥線 ] ⇒ 筑前前原
姪浜からは、唐津に向けて走る筑肥線に乗車します。とりあえず先発の筑前前原行きに乗り込み、先へ進むことに。姪浜を過ぎて路線が変わっても、しばらくは福岡市のベッドタウンが続くようで、私が着席できない程度には人が乗っていました。
温泉へ寄り道:筑前前原 ⇒ [ JR筑肥線 ] ⇒ 筑前深江
筑前前原では、すぐの接続で筑前深江行きの普通に乗り換え。筑前前原を過ぎるとお客さんがかなり少なくなるようで、ここからは電車が3両になりました。車両はお顔の真っ赤な103系。電車を真っ赤にするのはJR九州の十八番ですね。最近では水戸岡デザインに切り替わっているようですが…。
筑前深江に到着。
筑前深江では「二丈温泉 きららの湯」に立ち寄ります。乗りっぱなしで疲れた体を癒しに行きます。
筑前深江の駅から、きららの湯までは徒歩10分ほど。寒かったので早足で歩きました。
きららの湯。やっぱり旅に温泉は必須。
場所柄、観光客風の人は私だけで、あとは全員地元の方という感じでした。おかげで、静かにゆっくり入浴できました。
入浴後は、併設されているレストランで晩飯に。温泉併設のレストランなので、あまり期待はしていませんでしたが、良い意味で期待を裏切るボリュームと美味しさ。海が近いからか刺身とあら汁が特に美味しかったです。値段も1000円と手頃だったので、かなり得した気分になれました。
この内容で1000円ならお得では?(ビールは別料金)
寂しい終着駅:筑前深江 ⇒ [ JR筑肥線・唐津線 ] ⇒ 西唐津
食後、お腹いっぱいで苦しい中を筑前深江駅まで戻り、西唐津行きの電車に乗車。筑前深江から先は電車の本数が少ないので、1本逃すとかなり待たされるため、乗り遅れるわけには行きません。
3両の電車は、少しばかりの人を乗せ、唐津市内へ向けて走ります。
私が乗っていた車両の乗車は、唐津までに皆下車してしまい、終点の西唐津まで乗っていたのは私だけでした。
西唐津は、唐津市の中心部からは外れた位置にあるようで、お客さんの姿はまばら。車両基地の灯りだけが煌煌と光っていました。
最終列車に揺られて:西唐津 ⇒ [ JR唐津線・長崎本線 ] ⇒ 佐賀
西唐津からは、本日最終の佐賀行きで終点の佐賀へ。20:42の佐賀行きが最終列車ということで、都心の感覚からすると非常に早い最終です。
今日も一日が終わる。
当初は有田か伊万里に宿泊しようと思っていたのですが、列車の時刻を調べると、今日はどう頑張っても佐賀までしか行けないことが判明したので、この時点で佐賀のホテルを予約しました。
最終列車、しかもどちらかというと都心方面へ向かう列車ということもあり、車内は終始ガラガラ。以前の旅の記録をつけながら過ごしていました。
1時間ほどの乗車で終点の佐賀に到着。今日のゴールです。
「S・A・G・A!佐賀!」って最近の若い人は知っているのだろうか。
宿泊は、佐賀駅を出て徒歩1分の「コンフォートホテル佐賀」。朝ご飯が非常に美味しいホテルでした。
部屋は明るくて清潔。でも値段は少し高め…。
というわけで、この日は佐賀で終了。翌日は、私の旅にしては珍しく早起きが必要なので、充電や洗濯を済ませ、すぐに眠りにつきました。