また旅。

旅の記憶の物置小屋

【17-11:九州-07】海を渡って【正覚寺下→熊本駅前】

旅行3日目後半。ここ長崎から、島原へ。さらにフェリーで熊本へと移動します。

謎の終着駅再び正覚寺下 ⇒ [ 長崎電気軌道1系統 ] ⇒ 築町

昼飯にちゃんぽんを食べた後は、徒歩で正覚寺下電停へ。思案橋正覚寺下は1駅なので、電車を待つよりも歩いた方が早いですし、食後の腹ごなしの意味も込めて歩きました。

正覚寺下電停も先ほど訪れた蛍茶屋電停並みの謎っぷり。駅が川の真上にある上、なぜか歩行者信号用の押しボタンが電停内に設置されています。

川の真上にある正覚寺下電停 なぜこんなところに駅を?

電停内にある歩行者信号用押しボタン 押すといったい何が起こる…?

疑問の絶えない正覚寺下電停でしたが、とらえずやってきた1系統に乗車。乗り換えの築町電停を目指します。

始発だったので、正覚寺下発車時はガラガラだったものの、ものの数駅で車内は満員に。築町でも大量の人が乗り込んできたため、降りるのも一苦労でした。

新型低床車に乗って:築町 ⇒ [ 長崎電気軌道5系統 ] ⇒ 石橋

築町電停で、1系統の後ろに来ていた5系統の石橋行きに乗り換え。比較的新しい車両で、低床車の3000形が来ました。

大浦天主堂グラバー園といった長崎を代表する観光地の近くを経由しながら、終点の石橋へ。

一世代前の低床車である3000形 レトロな電車もいいけど、新しい電車もまたいい。

すぐに折り返し:石橋 ⇒ [ 長崎電気軌道5系統 ] ⇒ 築町

乗って来た3000形に再び乗車し、築町電停まで戻りました。

大混雑の1系統で:築町 ⇒ [ 長崎電気軌道1系統 ] ⇒ 長崎駅

築町で5系統から1系統に乗り換え。先ほどの状況から想像はできましたが、1系統の赤迫行きは築町を発車した時点で積み残しが出るほどの混雑振り。私は何とか乗車できましたが、連接車の増備など、もう少し輸送力の改善が必要かもしれません。もっとも連休中だからこの状態になってしまったわけで、普段はこの輸送力で十分なんでしょうが。

長崎駅前到着後は、臨時で運転している3系統の公会堂前行きの行先表示などを撮影しました。

長崎駅前の陸橋から 長崎駅に戻ってきた。

期間限定の公会堂前行き 公会堂前行きその1。

期間限定の公会堂前行き 公会堂前行きその2。

期間限定の公会堂前行き 公会堂前行きその3。

ちょっとだけ特急利用:長崎 ⇒ [ JR長崎本線:特急かもめ ] ⇒ 諫早

長崎からは、島原を目指すため、島原鉄道の起点である諫早へと移動します。

ちょうどいい時間帯の普通列車がなかったので、距離も短いしまあいいかと思い特急に課金。指定席は予約で満席との車内放送が入っていましたが、さすがに長崎発車時点では自由席はガラガラ。885系の快適な座席を楽しんでいると、一瞬で諫早に到着しました。

JR九州特急車の主力、885系 すこしだけ885系

島鉄乗車!でもその前に諫早 ⇒ [ 島原鉄道線 ] ⇒ 島鉄湯江

特急かもめで諫早駅のホームに降り立ち、島原鉄道の乗り場を見てみると、黄色い気動車の姿が。島原外港行きのようだったので、これに乗ればいいんだなと思いながら歩いていると、その気動車は動き出してしまいました…。

島鉄乗り場で次の列車を確認すると、約30分後にあるようでしたが、その列車は諫早の1駅先の本諫早止まり。1駅しか営業運転しない列車なんてアリかよ!と思いましたが、ダイヤがそうなっているんだから仕方ない。島原外港行きはというと約1時間後。仕方がないのでお茶でもしながら時間を潰そうかと思い街に出ましたが、喫茶店の1件すら見当たりません。途方に暮れ駅に戻り、観光案内を眺めていると、ここ諫早にも眼鏡橋があるとのこと。諫早駅から徒歩15分程度と時間を潰すにはちょうど良いので、行ってみました。

諫早の眼鏡橋 諫早眼鏡橋は公園の中にある。

諫早の眼鏡橋 思っていたよりも立派。(失礼)

見学後は、諫早の街をぶらぶらしながら駅まで戻ります。

諫早市中心部を流れる本明川 こういう川が好き。

諫早駅に戻り、しばし待つと、ようやく目的の島原外港行きが到着。これで先に進むことができます。

島原鉄道のキハ2500形 この旅は黄色い車両に乗る機会が多い気がする…。

島原外港行きの方向幕島原外港」の文字が誇らしい。

発車直前になると、接続するJRの列車からのお客さんで1両の車内はそれなりの混雑に。ボックスを占領できるかな?いう私の甘い考えは打ち砕かれました。

それはそうと、この島原鉄道、なぜか車内がとても暗いです。昼間ならそれでもいいんでしょうが、時刻はもう夕方。日の短い季節なので、途中から車内はかなりくらい状態になってしまいました。節電なのでしょうか?

この先は、島原〜熊本のフェリーに乗り継ぎ、熊本へ向かう予定だったので、車内でフェリーの時刻を確認すると、島原港で1時間程度の待ち時間が生じる模様。もう1本後の島原外港行きでも乗れるフェリーは変わらないことが判明したため、どこかで途中下車を模索します。スマホで調べていると、島鉄湯江の駅前に温泉があるとのこと。そりゃいいやと、島鉄湯江で下車しました。

島鉄湯江駅の構内 人気のない島鉄湯江駅のホーム。

湯江での時間の潰し方島鉄湯江 ⇒ [ 島原鉄道線 ] ⇒ 島原外港

目指す温泉は島鉄湯江の駅を降りて目の前、のはずなのですが駅前は真っ暗。よく探してみると、確かに温泉らしき施設はあるのですが、どう見ても営業している気配がありません。「まさか定休日!?」と思いスマホで再び調べると、この温泉、数年前に廃業しているとのこと。完全なリサーチ不足です…。

というわけで次の列車までの50分あまり、完全にすることが無くなってしまいました。風吹き荒ぶ駅のホームで待つのは苦しいので、広い道路の方に出てみたのですが、

スターバックスコーヒー島鉄湯江

といった感じの気の利いた施設はなく(あるか!)、どうにもなりません。

もう少し歩くと、大きめのドラッグストアが1件。食品も売っているようでしたので、ここでフェリーの中で飲む酒と肴を吟味しながら時間を潰すことに。

結局、時間をかけて吟味したあげく購入したのは、缶ビール2本とスナック菓子という何とも芸のない結果となりました。

駅に戻ると、列車の時間までは5分ほど。まあいい感じに時間を潰せたのでよしとしましょう。

私の他にもう1人地元民らしきおじさんが列車を待っていました。定刻通りやって来た列車に乗車し、島原外港へ。外の景色も見えないのでボケッと過ごしました。

島原外港駅 ようやく島原外港

海を渡る島原港 ⇒ [ 九商フェリー ] ⇒ 熊本港

島原港は、島原外港の駅から徒歩3分ほど。フェリーターミナルの中は思いの外きれいで驚きです。

九商フェリーのカウンターで最終の熊本港行きのチケットを購入。片道780円也。九商フェリー熊本港熊本駅シャトルバスも運行しているとwebサイトに書いてあったので、利用したい旨をカウンターに伝えると、最終とその前の2便は連絡のシャトルバスが存在しないとの非情な回答。仕方ないので産交バスを利用しましょう。

私が最後の客だったようで、私が乗り込むとほどなく出航。島原の夜景がきれいです。

島原港を出航 たまには船旅もいいもんだ。

先ほど買い込んだ酒を飲みながら、熊本港への1時間を過ごします。船内のテレビで流れているブラタモリを見ていました。

約1時間後、熊本港に時刻通りに到着です。

熊本港 熊本港に到着。

熊本市街へ熊本港 ⇒ [ 九州産交バス ] ⇒ 田崎橋

熊本港で、熊本交通センター行きのバスに乗り換えます。徒歩で乗船した人はほとんどがこのバスに乗り換えていたように思います。

熊本港から熊本市外へは約40分ほど。私の今日の宿は熊本駅前なのですが、少しだけ市電に乗車するため、田崎橋で下車しました。

最後は路面電車:田崎橋 ⇒ [ 熊本市電A系統 ] ⇒ 熊本駅

もう夜も遅く、一刻も早く宿に入りたいところですが、翌日に田崎橋〜熊本駅前間を折り返しで乗車するのを回避するため、田崎橋〜熊本駅前間のみ乗車しておきます。当然ながら車内はガラガラでした。

田崎橋駅にて、熊本市電A系統 今日最後のランナー

熊本駅前で下車後、徒歩すぐの東横イン熊本駅前」にチェックイン。中心市街地からは少し遠いですが、熊本駅からは至近のため、旅をするには便利です。

東横イン熊本駅前室内 内装は至って普通の東横イン

旅3日目はこれにて終了。明日は、熊本と福岡の私鉄を乗り潰します。