また旅。

旅の記憶の物置小屋

【17-11:関西-06】伊賀鉄道と名松線【貴生川→九条】

近江を離脱、伊賀上野貴生川駅 ⇒ [ JR草津線 ] ⇒ 柘植駅 ⇒ [ JR関西本線 ] ⇒ 伊賀上野駅

信楽高原鉄道乗車後は、伊賀鉄道に乗車するため、始発駅である伊賀上野を目指します。

まずは、草津線で終点の柘植まで移動します。柘植(つげ)はなかなかの難読駅名ですね。

乗車する前に、近江鉄道のホームを見ると、先ほど乗車したのとは異なる「豊郷あかね」ラッピング車が停車中でした。なお、これを撮影していたら草津線の列車が到着してしまったため、実際に乗車した草津線の画像はありません。

貴生川駅にて 近江鉄道ホームには、先ほどとは別のラッピング車が。

柘植では、すぐの乗り換えで関西本線の加茂行きに乗車。関西本線は先日の台風の影響で、柘植〜亀山間はバス代行になっていたようです。加茂方面は運転していましたので助かりました。

伊賀上野駅にて、キハ120系 この区間はどうあがいてもキハ120。

伊賀上野では、30分弱だったでしょうか、乗り換え時間がありましたので、一旦改札外に出て駅舎を撮影しました。

伊賀上野の駅舎 三角屋根がかわいらしい伊賀上野駅

伊賀鉄道で伊賀を縦断伊賀上野駅 ⇒ [ 伊賀鉄道伊賀線 ] ⇒ 上野市駅 ⇒ [ 伊賀鉄道伊賀線 ] ⇒ 伊賀神戸駅

伊賀上野からは、伊賀鉄道に乗車し、近鉄との接続駅である伊賀神戸まで、伊賀地方を縦断します。

この伊賀鉄道、もともとは近鉄伊賀線という路線でしたが、現在走っているのは東急の中古車。私は、最寄り駅が東急東横線の駅ですので、東急は非常に馴染み深い会社なのですが、旅先で出くわすと、またお前か!という気持ちになります。それだけ東急の車両は信頼性が高く、全国の鉄道事業者に需要があるということなのでしょう。

伊賀鉄道は、基本的に途中の主要駅である上野市で運行形態が分割されているため、まずは上野市行きの電車で上野市へ移動しました。

伊賀鉄道200系 200系。伊賀上野にて発車を待つ。

終点上野市で、先頭車両を撮影しようとすると、先頭は8500系(8000系?)風に改造された車両でした。田園都市線ユーザーはこっちの顔の方が馴染み深いかもしれませんね。

伊賀鉄道200系 こっちの先頭は顔がちがう。

上野市で乗り換えて、約30分で伊賀神戸に到着。ここからは近鉄に乗り換えます。

三重交通でショートカット、伊勢奥津へ伊賀神戸駅 ⇒ [ 近鉄大阪線 ] ⇒ 名張駅 ⇒ [ 三重交通バス ] ⇒ 伊勢奥津駅

伊賀神戸からは、多少アクロバティックなルートで、名松線伊勢奥津駅に向かいます。

盲腸線である名松線を乗り潰すには、松阪から伊勢奥津まで乗車し、また折り返して伊勢奥津から松阪へ向かうという、単純折り返しが一般的かと思います。

しかし、この単純折り返しを避けるルートとして、三重交通名張〜伊勢奥津間に走らせているバス路線が存在します。この路線は、1日1本という、非常に使いにくいダイヤ設定なのですが、その1本が名張17:35⇒伊勢奥津18:44というダイヤであり、伊勢奥津18:58発の松阪行き最終列車に接続できます。

単純折り返しを嫌う私は、このルートを利用しようと考えたのです。

しかし、問題として名張駅での乗り換え時間がたったの1分!ということがありました。降りたこともない不案内な駅で、1分で乗り換えができるのが、不安はありましたが、乗り遅れたらその時はその時ということでとりあえず実行してみることに。

名張駅で近鉄電車を降りた私は、改札へダッシュ!あらかじめバスが西口から発車することを調べておいたので、迷わず西口へ向かいます。

西口には1台のバスが待機しており、表示を見ると「奥津駅前」の表示が。どうやらダッシュの甲斐もあって間に合ったようです。まあ、実際には運転手がのんびりしており、18:37くらいの発車になりましたので、ダッシュする必要すらなかったかもしれませんが…。

乗車したバスは乗客4名程度と寂しい車内。運転手は乗客のおばちゃんと雑談しながら運転しており、なんとものどかの雰囲気です。

名張〜奥津を結ぶ国道368号線はなかなかの酷道で、車がすれ違えないような狭い箇所もあるほどです。また、街灯もほとんど存在せず、周囲は真っ暗な中を進んでいきます。敷津を出ると客は私1人となってしまいなんとも心細かったです。

そんな道を1時間も走ると終点の伊勢奥津駅に到着。運転手は私のことを三重交通の関係者と勘違いしていたようで、「車庫まで行くの?」と、到着直前に聞いてきました。私がポカンとしていると「あ、お客さんか」と言っていたので、恐らく勘違いしていたと思われます。

乗客1人の最終列車で松阪へ伊勢奥津駅 ⇒ [ 名松線 ] ⇒ 松阪駅

たどり着いた伊勢奥津駅の周囲は真っ暗。本当にこんなところに列車が来るのか?と心底不安でしたが、ちゃんと定刻に列車はやってきました。日本の鉄道技術は世界一ィ!

キハ11形気動車、伊勢奥津にて こんな山奥でもちゃんと列車はやって来る。

伊勢奥津からの乗客は、私ともう1人の男性のみ。見たところその男性はJR東海の関係者のようで、純粋な乗客は私1人でした。結局終点の松阪までその状態が続いたと記憶しています。

近鉄特急リレー、一気に京都へカムバック松阪駅 ⇒ [ 近鉄山田線大阪線 ] ⇒ 大和八木駅 ⇒ [ 近鉄橿原線京都線 ] ⇒ 京都駅 ⇒ [ 京都市営地下鉄烏丸線 ] ⇒ 九条駅

この日の宿も京都ですので、松阪から近鉄特急で一気に京都まで戻ります。

コンビニでビールとおつまみを買って飲んでいたらあっという間に京都でした。

大和八木〜京都で乗車した特急は、折り返し奈良行きの特急となったようです。

近鉄特急、京都駅にて 京都に戻ってきて、この日は終了。

明日は旅最終日。午前中は嵐山を観光します。