【18-03:中国-04】中国山地を西へ西へ【鳥取→三次】
3月3日(土)前編 鳥取→三次
行程
Section | 列車 | 発駅 | 発時刻 | 着駅 | 着時刻 |
2-1 | 普通 智頭行 | 鳥取 | 7:23 | 智頭 | 8:10 |
2-2 | 普通 津山行 | 智頭 | 8:15 | 津山 | 9:24 |
2-3 | 普通 新見行 | 津山 | 10:05 | 新見 | 11:47 |
2-4 | 普通 備後落合行 | 新見 | 13:01 | 備後落合 | 14:25 |
2-5 | 普通 三次行 | 備後落合 | 14:43 | 三次 | 16:03 |
Section2-1:今日もキハ47でスタート
本日最初の列車は7:23発の因美線智頭行。因美線は智頭〜津山の区間の列車本数が極端に少なく、この列車を逃すと津山到着は実に約5時間遅くなる。そういった事情があり、少しばかり早起きをしてこの列車に乗車することとなった。
7:10頃に列車が入線。やっぱりというか案の定というかキハ47系だが、通勤通学の時間帯にかかる列車とあって(土曜日だが)3連での運行。乗客の7割は部活動に向かう高校生のようだ。
郡家で高校生の大半が下車。ちなみに郡家ですれ違った鳥取行は4両繋いでいたので、やはり学生の通学にかかる時間帯は需要が大きいようだ。
ちなみに外は良く晴れており、非常に旅日和。
郡家を出たあとは、目立った乗降も無く、そのまま智頭に到着。因美線はこの先東津山まで続くが、全線を通して走る列車は存在せず(2018年3月時点)、大半はここ智頭で乗り換えとなる。
Section2-2:キハ120地獄(?)いよいよスタート
因美線 普通 津山行:智頭 8:15→津山 9:24
跨線橋を渡り、3番線に停車していた津山行に乗車。覚悟はしていたが、やはりキハ120系の単行だ。
4つしか無いボックスの最後の1つが空いていたので、そこに座って発車を待つ。
その後も、鳥取からの列車からの乗り換え客が続々と乗り込み、大半の座席が埋まった。まあ、3両分の乗客が1両に乗り換えたらそうなるか…。
私がいたボックスにも、部活動の顧問と思われる男性が座った。鳥取東高校のジャージを着用した女子高生の集団を率いていたので、部活動の遠征だと思われる。
途中駅でも津山に向かう人が乗り込み、最終的には立ち客も出るほどの混雑ぶり。私のボックスも4席全てが埋まった。
鳥取東高校の部活集団は東津山で下車。東津山に遠征先があるのか、それともさらに姫新線に乗り換えて姫路方面を目指すのかはわからないが、いずれにせよ鳥取からローカル線を乗り継いで遠征なんてご苦労なことである。試合をする前に疲れてしまいそうだ。
東津山を出ると、次が終点の津山。4番線に定刻通りに滑り込んだ。
Section2-3:午前中から"呑み鉄"
姫新線 普通 新見行:津山 10:05→新見 11:47
津山では40分ほどの待ち時間がある。しかし、津山の町の中心は、駅からは少し離れているため、町まで出るのは諦め、トイレと買い出しに時間を充てた。駅構内のセブンイレブンで、日本酒(しぼりたて生原酒!)ときびだんごを買ったので後で車内で食べようと思う。
10:05の新見行もやっぱりキハ120系での運転。2連なのが唯一の救いだ。それにしても、この先はしばらくキハ120系の呪縛からは逃れられそうにない…。
6:11発以来、約5時間ぶりの新見まで向かう列車ということもあってか、乗客は多数。2連でもはとんどの座席が埋まった状態で津山を発車した。
途中の中国勝山で乗客の6〜7割が下車。インバウンドの外国人客も降りて行ったがいったい中国勝山になにがあるのだろう?みんなで蒜山高原?そりゃないか…。
キハ120系の数少ないボックスが空いたので、これ幸いと移動して、呑み鉄開始。先ほど津山で購入した"三光"の生原酒をきびだんこを肴に飲んでみる。原酒とあって加水していないからか、通常の日本酒よりアルコール度数が高め(20%程度)だったため、良い感じに酔っぱらってしまった。日本の原風景といった感じの車窓を見ながらだと、酒も進んでしまい、ある意味良くない(笑)。
新見の1つ手前、岩山では、駅でひな祭りイベントを開催していた。私は知らなかったが、この辺りは、ひな祭りに力を入れる風土らしい。
新見に到着すると、向かい側には"雛まつり列車"なる列車が停車していた。臨時列車まで走るとなると、この地域でのひな祭りは、相当盛大なのだろう。
新見で乗り換えるのは、芸備線の備後落合行。13:01の発車なので、1時間強の待ち時間がある。ちょうど昼飯時ということで、ここ新見でランチとする。
5分ほど歩いて、小規模なショッピングモールへ。ここの1階に入っている「いんでいら」というお店に入店した。
ランチタイムとあって、店内はかなり盛況。
注文したのは、岡山名物?らしいえびめしとハンバーグのセット。私は"えびめし"なる食の存在は初めて知ったが、周囲の客もかなりの割合でえびめしを注文していたので、きっと美味しいのだろう。
しばらくすると、料理が提供。
なるほど、エビピラフにさらにエビのコクを増した感じで美味しい。えびめしを味わっていると、横に座っていた老人が定員に「タクシーを呼んでくれ」と。ここまでは普通に定員も対応していたが、会計の段になって今度は「ツケておいてくれ」「タクシーの中でまとめて払う」などと訳の分からないことを言っている。その先どうなったのかは不明だが、察するに、現金を持っていないのに飲み食いしてしまったのでは?と思う。
余談だが、ここのショッピングモールに展示されていた雛飾りはかなり立派なものだった。
Section2-4:18きっぷラッシュの列車で
芸備線 普通 備後落合行:新見 13:01→備後落合 14:25
食後は再び歩いて新見駅へ。
ホームへ行くと、すでにかなりの人が13:01発の備後落合行を待っていた。
車両はやっぱりキハ120系。しかも今度は単行だ。
なんとかロングシート部に着席したが、発車直前で乗り込んで来た人たちは座れなかった模様。
途中の東城で地元の人が数人降りた以外は、特に入れ替わりもなく、のんびりとした走りで、終点の備後落合へと進んで行く。備後落合到着の30分前くらいに、運転手から「備後落合から木次線に乗り換える人は申し出て欲しい」とのアナウンス。6名程度が名乗り出ていた。このときは何も知らされなかったが、どうやら木次線の備後落合〜出雲横田が雪で運転を見合わせているようで、代行タクシー手配のための確認だったようだ。
14:25に定刻通りに山間の小駅、備後落合に到着。降りた人はおそらくほぼ全員が18きっぷ利用者だろうから、18きっぷ利用期間外はガラガラであることは想像に難くない。
Section2-5:引き続き18きっぷラッシュ
芸備線 普通 三次行:備後落合 14:43→三次 16:03
備後落合からもやっぱりキハ120系の単行。乗っている客もさっきの列車とほぼ変わらない。変わったことと言えば、ラインカラーくらいか。
ほぼ満席で備後落合を発車、2駅先の備後西城でハイキングイベント参加者が乗車してきたが、その人たち座れなかった。三次まで車内が動くことはほぼないだろうから、1時間以上立ちっぱなしの可能性が高い…。ご愁傷様である。
かなり混んでいて立ち客多数だったので、車窓を楽しむ余裕も無く、ひたすら文庫本を読んで過ごす。なかなかに苦痛な時間を過ごすこと1時間で三次に到着。
(2日目後編に続く)