また旅。

旅の記憶の物置小屋

【17-11:九州-02】スカイレールとアストラムライン【広島→広島】

1日目の後半は、広島の2つの新交通に乗車します。九州旅行記といいながら、まだ九州にはいきません(笑)。

具体的に言うと

スカイレールサービス短距離交通瀬野線(みどり口~みどり中央)

広島高速交通広島新交通1号線(本通~広域公園前

に乗車します。要はスカイレールアストラムラインに乗るということです。

とりあえず瀬野へ:広島 ⇒ [ JR山陽本線 ] ⇒ 瀬野

広島駅から、まずはスカイレールに乗車するために移動開始。スカイレールの起点駅であるみどり口駅は、山陽本線瀬野駅と直結しているため、ひとまずそこまで移動します。

JRの広島駅、しばらく訪れていない間に橋上駅舎化され、非常に明るいイメージになっていました。

新しくなった広島駅 新しくなった広島駅。明るく近代的な感じになった。

広島からは15:15発の白市行きに乗車。227系が来るものとばかり思っていたら、来たのは115系でちょっと拍子抜け。車内はリニューアルされており快適なので、問題はありませんが…。

瀬野まではおよそ20分の道のり。瀬野~八本松の間は通称瀬野八と呼ばれる山陽本線屈指の難所で、昔は補機を連結して勾配を上っていた区間です。今回は、手前の瀬野駅で下車してしまうため、その勾配を感じることはできませんでしたが、いつかは乗車してみたい区間でもあります。

瀬野駅に到着した113系。 瀬野駅に到着。

謎の交通システム、スカイレールに乗車:みどり口 ⇒ [ スカイレールみどり坂線 ] ⇒ みどり中央

瀬野駅で下車後は、徒歩ですぐのスカイレールみどり口駅へ。ここから、スカイレールに乗車します。

スカイレールのみどり口駅 瀬野駅とみどり口駅は空中通路で直結されている。

少し説明をしておくと、スカイレールスカイレールタウンみどり坂というニュータウンと、山陽本線瀬野駅と連絡するために建設された新交通システムです。このニュータウンは、広島市安芸区の山の斜面にあるため、徒歩や自転車ですと、非常に急な坂を上り下りすることになります。それを避けるため、宅地開発を行った積水ハウスなどが出資して建設されたのが、このスカイレールです。懸垂式モノレールとロープウェイを合わせたようなシステムになっており、昼間は15分間隔でみどり口~みどり中央間を運転しています。

法律上は「鉄道」として扱われるため、私も乗りつぶしのために一度乗ってみることにした次第です。1乗車は170円。出てきた切符にはQRコードが印刷されており、それを改札機に読み込ませる仕組みとなっていました。空港の搭乗口のシステムに似ています。また、ホームにはきちんとホームドアが完備。スカイレール、なかなか侮れません。

みどり口駅のホームドア 駅にはホームドアも完備されている。

車内は私を含めて10人ほどが乗っていました。席が8席、定員が25人ですから、16時前という時間にしては良く乗っているように感じました。

発車後の車内では、乗っていた子供たちが、「ここから落ちたら骨折」「ここから落ちたら死ぬ」と言って盛り上がっていました。そんな話を聞いていると、すぐにみどり中央に到着しました。

スカイレールのみどり中央駅 終点のみどり中央に到着。

瀬野に戻る前に、少しだけみどり中央を散策。高台にあるニュータウンは、秋色に染まり始めていました。

みどり坂の町並み。 秋色に染まる街。

美しい街並木 街並木が美しい。

瀬野へ戻る:みどり中央 ⇒ [ スカイレールみどり坂線 ] ⇒ みどり口

15分ほどの滞在で、瀬野へと戻ります。帰りは座ることができたので、座席から瀬野の町並みを見下ろしていました。

スカイレールからの瀬野の町並み スカイレールの車窓から。

またも115系で広島へ:瀬野 ⇒ [ JR山陽本線 ] ⇒ 広島

瀬野からは、アストラムラインに乗車するため、広島へ戻ります。やってきた岩国行きはまたも115系。時間的に、先ほど乗車した白市行きが折り返してきたのでしょう。

特にすることもなく、車窓を眺めながら広島へ向かいました。

広島駅にて、115系 帰りも115系だった。

115系ロゴ この車両に乗れるのもあとわずか、なのか?

可部線延伸区間に乗車:広島 ⇒ [ JR可部線 ] ⇒ あき亀山

広島からは、アストラムラインに乗車しますが、アストラムラインは距離が長く、単純に往復するのは結構退屈です。幸い、広島市中心部~大町の間は可部線がほぼ並行して走っていますので、片道は可部線を利用することとしました。そして、可部線といえば2003年に廃止となった可部~三段峡間のうち、一部区間である可部~あき亀山間が2017年に復活したことで、今年話題になりました。この復活区間はまだ乗車していませんでしたので、アストラムラインと合わせてそちらも乗車することにしました。

広島駅からの、可部線の先発は、途中駅の緑井止まりの電車。仕方ないので次のあき亀山行きを20分ほど待ちます。

そしてようやくやってきたのは、またも末期色の113系。今回は末期色運があるようです。良いことなのか悪いことなのかはわかりませんが…。

先発の緑井行きは2両でしたが、こちらは4両ということもあって、帰宅時間帯でしたが立ち客が少し出るくらいの落ち着いた車内で出発。下祗園や大町といった駅で多くの客が下車し、終点のあき亀山まで乗っていたのは私のほかに片手で数えられるほどでした。

あき亀山駅にて 復活の終着駅、あき亀山

あき亀山駅の車止め 終着駅の象徴。

意外と盛況、可部線上り列車あき亀山 ⇒ [ JR可部線 ] ⇒ 大町

あき亀山からは、アストラムラインとの乗換駅である大町まで折り返し。

あき亀山発車時点では、ガラガラもいいことろだった車内も、可部や緑井などからの乗車でそこそこの乗車率に。明日は平日なのですが、これから広島まで遊びに行くといった風体の人も多く見受けられました。

正統派新交通?アストラムライン:大町 ⇒ [ アストラムライン ] ⇒ 広域公園前

大町からはアストラムライン広域公園前まで。先ほどのスカイレールとは異なり、こちらは全国的に見られる、ゆりかもめニュートラムのようなタイプの新交通システムです。先ほどのスカイレールと異なり、正統派な新交通と言えそうです。

昔は急行運転を行うという、新交通システムとしては珍しい試みを実施していた時期もあったそうですが、現在は全列車各駅停車での運転となっています。

車内はオールロングシートで、あまり車窓を楽しめるつくりではありませんでしたので、パソコンを出し、旅行記を書き進めながら過ごしていました。

広島の街を見下ろしながら広域公園前 ⇒ [ アストラムライン ] ⇒ 本通

広域公園前からは再びアストラムラインで、本通へ。中筋を過ぎると国道54号線の上をひた走るため、視界が開けます。広島の夜景を見ながらの旅となりました。

新白島~本通の間は新交通システムとしては珍しく、地下を走っており、高架から一気に地下へ潜るところは迫力がありました。

本通駅切符売り場 本通駅に到着。

アストラムラインの発車案内 運行頻度は、新交通としてはやや低めか。

本通到着後は、晩御飯を食べるべく、広島の街へ。お好み村を通りましたが、お好み焼きは昼に食べていたのでスルー。

お好み村 SLAM DUNK安西先生と北野先生が行ってましたね。

最終的に、広島の新名物?である廣島つけ麺を食すことに。「ばくだん屋」というお店が有名らしいので、本店に向かったところ行列が。すぐ近くに支店もあるようでしたので、そちらの様子を伺うと、そちらには空席が。ということで支店の方に入店し、つけ麺を注文しました。

関連ランキング:つけ麺 | 胡町駅八丁堀駅銀山町駅

辛さが選べるとのことでしたので、よくわからないけど「達人に近づいています」というレベルの辛さ15倍を選択。すっぱ辛いつけだれなのですが、普段、蒙古タンメン中本などで頻繁に激辛を食べる身としては、まだすっぱさが勝っており、もう少し辛くしても良いかなという感じでした。

ばくだん屋にて廣島つけ麺 廣島つけ麺、すっぱ辛いつけだれが特徴的。

路面電車で夜の街を行く:胡町 ⇒ [ 広電2系統 ] ⇒ 広島駅

つけ麺を食べた後は、徒歩で最寄りの胡町電停まで。そこから、広島駅まで向かいました。

広電の広島駅 今日何度目かの広島駅。

この時点で時刻は21時前。今日の宿泊地は、福岡県の小倉。ということで、急いで新幹線に乗車し、九州へ向かいます。