また旅。

旅の記憶の物置小屋

【17-10:台湾-08】夕暮れの十分へ

まずは菁桐老街へ:民権西路駅 ⇒ [ MRT淡水信義線 ] ⇒ 大安駅 ⇒ [ MRT文湖線 ] ⇒ 木柵駅 ⇒ [ 台湾好行バス木柵平渓線 ] ⇒ 菁桐坑

ホテルに荷物を置き、身軽になった我々は、天燈(ランタン)上げで有名な台北郊外の観光地、十分に向かうことに。

台北市外から十分へのルートとして一般的なのは、台北駅から台鉄で九份への玄関口でもある瑞芳駅へ向かい、そこから平渓線というローカル線に乗るというものなのですが、往復ともにそのルートでは面白みがないということで、行きはバスを組み込んだルートで向かうことに。

地下鉄を乗り継ぎ、木柵駅へ、そこからバスに乗り継ぎ、平渓線の終点駅である菁桐駅近くの菁桐坑バス停で下車しました。

平渓線は1時間に1本程度の運転なのですが、こちらのバスは1時間に3本程度運行しており、スケジュールの融通がききやすいかもしれません。

台湾国旗 辿り着いた菁桐では台湾国旗がはためいていた。 バス停からは細い路地を通り、菁桐駅へ。菁桐駅近くの菁桐老街を見て回ります。見て回るといっても、街自体が非常に小さく、5分程度で見終わります。

菁桐老街 菁桐老街。案内の看板がかわいらしい。

菁桐老街 街の規模はすごく小さい。端から端まででも100m程度だったと思う。

菁桐駅 菁桐駅は白くてかわいらしい駅舎。無人駅だがICカードに対応しており日本と同様の簡易端末が備えられている。

続いては、菁桐駅の中へ。ここは昔は石炭の輸送の拠点であったようで、石炭を列車に積み込むための設備が残っています。

現在では旅客列車のみの運行のようで、それも1時間に1本程度の運転であることから、列車の来ない時間帯は皆思い思いに線路に出て、遊んだり、記念撮影をしたりしています。

菁桐駅構内 菁桐駅構内。左に見えるのが石炭を積み込むための設備。

菁桐駅構内 営業中の線路ではあるが、皆そんなことは気にしない。日本にはないおおらかさ。

そうこうしていると、平渓線の列車がやってきました。4両編成なのですが、乗り込む人も多く、皆我先にと席に向かいます。我々は十分までの短区間利用でしたので、着席をあきらめ、先頭で前を見ていました。

平渓線 発車を待つ平渓線の列車。台鉄の非電化区間はだいたいこの車両が来る。

平渓線窓ガラス 車内に入ると窓ガラスが粉々に割れていた。それでも、特に処置はせず走る。

平渓線で十分へ:菁桐駅 ⇒ [ 台鉄平渓線 ] ⇒ 十分駅

十分駅に辿り着くと、商店街へ急ぎます。十分の1つの名物である、狭い商店街の中を列車が走っていく風景を写真に収めるためです。行程上、まともな時間に台北に帰るためには、次の1時間後の列車に乗車する必要があります。となると、写真に収めることができるのは、必然的に乗ってきた列車しかありません。

というわけで、混雑する十分の街を駆け抜け、やってきた列車を撮影しました。

十分老街と平渓線 平渓線の列車が十分老街を行く。歩行者のすれすれを走り抜けていく。

十分老街と平渓線 後追いでも1枚。カメラの設定をミスして列車がブレたのはご愛嬌。

列車が走り去った後は、天燈上げを見学したり、写真を撮ったり、屋台で買い食いしたりしながら、1時間後の列車まで時間を潰しました。

天燈には様々な色があり、色ごとに願い事の種類が異なるそうです。皆、様々な願い事を書いて、天燈を空高く打ち上げています。

天燈上げ 列車が来ないは間は、皆線路上で天燈を打ち上げている。

十分駅 静安吊橋より十分駅方面をパチり。

台北へ戻り、寧夏路夜市へ:十分駅 ⇒ [ 台鉄平渓線 ] ⇒ 三貂嶺駅 ⇒ [ 台鉄宜蘭線/縦貫線(北線)] ⇒ 台北駅 ⇒ [ MRT淡水信義線 ] ⇒ 雙連駅

十分を1時間ほど楽しんだ後は、台北に戻ります。

しかし、十分駅には1時間に1本しかない列車を待つ大勢の人。到着した列車に乗り込むと、車内は都心の朝ラッシュの如き大混雑。

混雑に堪え兼ねた我々は、列車の終点の瑞芳駅ではなく、手前の三貂嶺駅で下車しました。瑞芳駅から先、台北方面に向かう場合、宜蘭線の列車に乗り換える必要があります。乗り換えとなる台北方面の列車は、瑞芳駅が始発というわけではなく、三貂嶺駅のさらに先、福隆駅から直通してくる列車であったため、なるべく手前から乗り込んだ方が座席確保の面で有利だろうと考え、三貂嶺駅で降りたわけです。

実際、三貂嶺駅で乗り換える人はほとんどおらず、到着した台北方面の列車も非常に空いていました。瑞芳ではほとんどの座席が埋まりましたので、この乗り換えは正解だったのでしょう。

台北駅到着後は、地下鉄に乗り換え、雙連駅へ。ここから歩いて7分程度の寧夏路夜市へ向かいました。

寧夏路夜市 寧夏路夜市。狭い通路には食を求めて数多くの人。

ここではまず、大腸包小腸(台湾風もち米ホットドッグ)を食しました。実は、初日の高雄でも食べていたのですが、高雄で食べたそれは、野菜やニンニクが入っておらずパンチのない、不満が残るものでしたのでここでリベンジした次第です。

寧夏路夜市の大腸包小腸は、刻んだ野菜たっぷりで、ニンニクとチリソースのきいた美味しいもので、無事リベンジ成功となりました。

続いては環記麻油鶏という店へ。麻油鶏は鶏の薬膳スープだそうです。腹ぺこの友人は看板メニューの麻油鶏と麺線(台湾風雨そうめん)を、私は麺線のみを注文しました。

環記麻油鶏の麺線 環記麻油鶏の麺線。個人的には具ともう少しのパンチが欲しかった。

更にもう一店ということで訪れたのは、鬚張魯肉飯。この店、台湾ではメジャーなチェーン店で、日本にも石川県内に2店舗を構えています。

注文したのは店の名前にもなっている看板メニューの魯肉飯と青菜炒め。オーソドックスですが、基本を押さえた安心感のある魯肉飯でした。

鬍鬚張魯肉飯鬚張魯肉飯にて。看板メニューの魯肉飯と青菜炒め。

その後は、夜市近くの店で豆花をテイクアウト(ボリュームがあってきつかった…)しました。さらに、私が台中で気に入った50嵐でタピオカミルクティーを購入しようとしたのですが、この日はタピオカが売り切れ。仕方なく、別のドリンクスタンドに行くも、そこでもタピオカが売り切れ。もうどうしようもないので、レモンジュースを購入して、MRTに乗車し1駅、ホテルへと戻りました。