また旅。

旅の記憶の物置小屋

【17-12:北信越・東北-04】杜の都を北へ南へ【山形→仙台】

12月30日(土)後半 山形→仙台

旅行2日目。この日の後半は、東北最大の都市、仙台へと移動し、仙台市営地下鉄東西線荒井駅仙台空港アクセス線仙台空港駅にある、鉄道むすめスタンプを押しに行く計画だ。ついでに、仙台市営地下鉄乗りつぶしもしてしまおうと思っている。


行程

Section 列車 発駅 発時刻 着駅 着時刻
2-9 普通 仙台行 山形 16:53 仙台 18:16
2-10 普通 仙台空港 仙台 18:34 仙台空港 18:58
2-11 普通 仙台行 仙台空港 19:14 長町 19:35
2-12 普通 富沢行 長町 19:43 富沢 19:47
2-13 普通 泉中央行 富沢 19:49 泉中央 20:18
2-14 普通 富沢行 泉中央 20:20 仙台 20:36
2-15 普通 荒井行 仙台 20:38 荒井 20:51
2-16 普通 八木山動物公園 荒井 21:10 八木山動物公園 21:35
2-17 普通 荒井行 八木山動物公園 21:41 仙台 21:53

Section2-9:杜の都

山形線仙山線 普通 仙台行:山形 16:53→仙台 18:16

山形での乗り換え時間は30分強。駅ビルで酒やお土産を物色しつつ暇をつぶす。家にイヤホンを忘れてきたことに気がつき、CDショップで安物のイヤホンを購入しておいた。確か1000円くらいだったと思う。

発車の10分ほど前にホームに降りる。仙台行はすでに入線済みだが、車内はまだガラガラだった。さっき見た左沢行は結構な人が乗っていたのだが…山形県の人で仙山線の沿線に住む人は少ないということか。山形~仙台の都市間移動なら高速バスの方が有利だし…。

山形駅にて、仙山線E721系 発車を待つ仙台行。

結局、ほとんど席が埋まらないまま発車。羽前千歳で山形線と分かれ、正式に仙山線区間となる。仙山線は仙台~愛子間は仙台近郊の都市路線だが、愛子~羽前千歳(山形)間は沿線人口も少なく、ローカル線の風情である。人家も多くないため、外は真っ暗。先ほど購入したイヤホンで音楽でも聴いていこうかと思い、イヤホンを開封したが、iPhoneとイヤホンを接続するコネクタを家に忘れてきたことが新たに発覚。結局先ほどの買い物は無駄になってしまった。

奥羽山脈を抜け、仙台市側に入ると、徐々に人家が増えてくる。愛子から先は各駅でコンスタントに乗車があり、国見で私のボックスにも、仙台へ遊びに行くといった感じのお姉ちゃんが座ってきた。その後も客は増え続け、仙台に到着する際には立ち客多数。山形側と仙台側でこうも違うか、という感じだ。


Section2-10:飛行機には乗らないけれど…

東北本線仙台空港アクセス線 普通 仙台空港行:仙台 18:34→仙台空港 18:58

仙台到着後は、いそいそと次の列車のホームへ。この時間の仙台駅は、帰宅する大勢の人たちで混雑していた。

次に乗車するのは、18:34発の仙台空港行だ。東北本線の下り列車は18:21の梁川行が先発で、次発の仙台空港行を待つ人はほとんどいなかった。程なくして梁川行が出発していったが、この列車、階段に近い最後尾の車両は扉の前までビッシリ立ち客が出るほどの混雑なのに、先頭車両にはまだ空席が残っているという、非常に歪な混雑で出発していった。仙台の人は少し歩いて空いている車両に乗ろうとかそういうことは考えないのだろうか…。たかだか4両だし、都心の10両とかの列車に比べればなんて言うことはない距離だと思うのだが…。

梁川行の出発後、しばらくして福島方からSAT721系の4連が入線。折り返し、仙台空港行きとなった。先ほどの梁川行の状況から考えるに、先頭車両が最も空いているだろうということで、先頭車両のボックスを確保した。考えは的中し、仙台を発車した時点でも私のボックスには誰も来なかった。仙台を発車してしまえば客は減る一方だろうから、終点まで誰も来ないだろう。

この列車は、東北本線の仙台~名取間の補完列車ということもあり、仙台空港アクセス線に入る前に降りてしまう人も多かった。名取から先は仙台空港アクセス線に入り、この路線の開業に合わせて造成したニュータウンといった感じの風景の中を走っていく。空港のターミナルビルが見えてくると、すぐに終点の仙台空港に到着。これから飛行機に乗ると思われる大きなキャリーバッグを持った人たちが一斉にホームに吐き出された。

仙台空港駅にて、SAT721系 仙台空港に到着。

私は、青春18きっぷを所持していたため、駅窓口で名取~仙台空港間の運賃を精算して出場。空港アクセス鉄道にはよくあることだが、ここも距離に比して運賃が高かった。


Section2-11:用事を済ませて…

仙台空港アクセス線東北本線 普通 仙台行:仙台空港 19:14→長町 19:35

仙台空港駅へやってきたのは、飛行機に乗るためではない。鉄道むすめスタンプラリーの仙台空港鉄道「杜みなせ」のスタンプを押印するためだ。次の仙台方面の発車は19:14、十分にスタンプを押す時間がある。

スタンプは、改札を出てすぐ正面に設置されており、すぐに発見することができた。そそくさと押印を済ませる。

仙台空港駅にて、杜みなせパネルとスタンプ スタンプは改札前正面に設置。

続いて駅窓口で、「杜みなせ」デザインのクリアファイルを2種購入。仙台空港駅の駅員のおじさんは、愛想がよく非常に好印象だった。

これで仙台空港駅にやってきた目的は達成されたので、あとは仙台方面に戻るだけだ。自動券売機で再び名取までの切符を購入して入場。トイレを済ませ、先ほど乗ってきた列車の折り返しである仙台行に乗車した。

仙台空港駅にて、SAT721系 さっきと同じ電車。

30分ほど前に通った道をひたすら戻る。長町には20分ほどで到着。ここで、仙台市営地下鉄に乗り換える。


Section2-12:仙台市営地下鉄乗りつぶし

仙台市営地下鉄南北線 普通 富沢行:長町 19:43→富沢 19:47

長町からは、仙台市営地下鉄乗りつぶしのスタートとなる。外が見えない地下鉄は、乗っていても面白みがなく非常に退屈なのだが、私が日本全国すべての鉄道に乗ろうとしている以上、避けては通れない道だ。まあこの時間なら、地上を走る鉄道に乗っても何も見えないのは変わらないし、別にいいかということにしておく。

長町駅で青春18きっぷを提示して出場。長町駅の駅員さんも非常に愛想がよく、「お疲れ様です!」と言ってくれた。こちらこそ、年末までご苦労様ですと言いたい。

長町駅で出場すると、駅前のロータリーにはなぜかイルミネーションが。明らかにクリスマスツリーと思しきものもある。クリスマスはすでに終了したはずだが、いつまで続けるのだろうか…。まあ、綺麗だしいいか…。

長町駅前にて、イルミネーション クリスマスは終わったのに、なぜイルミネーション?

地下鉄の自動券売機で一日乗車券を購入。仙台の地下鉄は日本の地下鉄の中でも特に運賃が高額なため、乗りつぶしを行うにあたっては、一日乗車券は必須アイテムだ。

まずは、南側へ向かうことに決め、富沢行に乗車。もっとも、富沢まではたった2駅4分で、一瞬で到着してしまった。

富沢駅にて、仙台市営地下鉄1000系 ラインカラーが横浜線を想起させる。


Section2-13:仙台市営地下鉄乗りつぶし

仙台市営地下鉄南北線 普通 泉中央行:富沢 19:49→泉中央 20:18

富沢駅到着後は、すぐに向かい側に停まっていた泉中央行に乗車。泉中央まで仙台市内を南北に縦断する。

仙台までは空いていたが、さすがに仙台で大量乗車があり、すべての座席が埋まった。とはいえ、立っている人はごく少数であり、都心のラッシュと比べればかなりゆるい。泉中央は各方面へのバスが発着するということもあってか、多くの人が終点の泉中央まで乗っていた。

「いずみちゅうおう」駅は全国に以下の3駅が存在するが、すべての駅で表記が異なるのが珍しい。

相鉄と泉北高速の駅は訪れたことがあったため、これで全国の「いずみちゅうおう」駅に訪れたことになる。


Section2-14:仙台市営地下鉄乗りつぶし

仙台市営地下鉄南北線 普通 富沢行:泉中央 20:20→仙台 20:36

泉中央に到着した時点で、南北線は完乗となった。次は東西線に乗車すべく、乗換駅である仙台へと向かう。

向かい側に停車していた富沢行に飛び乗り、すぐの折り返しで仙台方面へと戻った。


Section2-15:仙台市営地下鉄乗りつぶし

仙台市営地下鉄東西線 普通 荒井行:仙台 20:38→荒井 20:51

仙台では、地下通路を抜け、東西線へと乗り換える。同じ市営地下鉄なのだが、南北線から東西線への乗り換えは意外と遠かった。それでも、構内の通路が空いていたこともあり、2分で荒井行への乗り換えに成功した。

仙台市営地下鉄東西線は、いわゆる「ミニ地下鉄」で、都営大江戸線横浜市営地下鉄グリーンーラインなどと同じ方式を採用しており、急勾配や急曲線に対応可能な反面、車内は非常に狭い。大江戸線なんかだと、その狭さが仇となり、ラッシュ時は非常に思いをさせられるのだが、仙台の東西線は、おそらく最も混雑するであろう仙台駅出発時点でも車内に空席多数という状況。これなら狭くても問題はないが、東西線の今後に一抹の不安を覚えざるを得なかった。まあ、年末のこの時期だから乗客が少ないだけかもしれないが…。

荒井駅到着後は、鉄道むすめ「青葉あさひ」のスタンプを押印するため一度改札外へ。時間も時間ということもあり、駅にはほとんど人の姿はなく、人目を気にすることなくスタンプを押すことができた。

荒井駅にて、「青葉あさひ」スタンプ 「青葉あさひ」スタンプは自動改札すぐ横に設置されている。

等身大パネルも設置されているようなので、そちらも見に行ってみる。駅の奥のひっそりとしたところにパネルは佇んでいた。

荒井駅にて、「青葉あさひ」パネル パネルは駅の奥のロッカー脇に押し込められていた…。


Section2-15:仙台市営地下鉄乗りつぶし

仙台市営地下鉄東西線 普通 八木山動物公園行:荒井 21:10→八木山動物公園 21:35

荒井からは東西線を完乗すべく、反対側の終点駅である八木山動物公園へと向かう。特に時間も確認せずにホームに降りたら、ちょうど八木山動物公園行が出発していった…。まあ、それでも次の列車は10分後。ホームのベンチに腰掛けて待つことにする。2015年に開業したばかりとあって、駅もきれいで待つのが苦にならない。

荒井駅にて、発車を待つ東西線2000系 折り返しの八木山動物公園行。

21:10、折り返しの八木山動物公園行が荒井駅を発車した。私は先頭車両に乗車したが、先頭の乗客は私だけ。仙台に着くまではガラガラだろう。

結局、仙台とその近辺の駅で少々乗車があったものの、終始車内は落ち着いた状態で、終点の八木山動物公園に到着。これで、仙台市営地下鉄は全線完乗となった。日本の地下鉄で残っているのは福岡の七隈線と、東京メトロ都営地下鉄の一部路線である。関東在住なのに、メトロと都営が残っているのは、単に乗りつぶしに行く気が起こらないことによるものだ。

余談だが、八木山動物公園駅は、標高136.4mと日本で一番高いところにある地下鉄駅らしい。


Section2-15:仙台市営地下鉄乗りつぶし

仙台市営地下鉄東西線 普通 荒井行:八木山動物公園 21:41→仙台 21:53

仙台市営地下鉄の2路線を完乗したところで、今日の乗車は終了。明日の朝は仙台6:00発の列車に乗ることが必須である関係上、今宵の宿は仙台駅にほど近い場所に予約してある。というわけで、折り返しの荒井行に乗車し、仙台駅へと戻る。八木山動物公園~仙台はたったの6.5㎞、スマホを眺めているとすぐに到着した。仙台駅で東西線の車両を撮影。初めて顔を見たが、大阪市営地下鉄30000系の弟という印象を受けた。

仙台駅にて、東西線2000系 大阪市営の30000系にどことなく似ている気がしません?

仙台駅で、えきねっとで予約しておいた明日の列車の指定券を発券する。その後、遅い晩御飯を食べるべく牛タン通りへ向かってみたが、どの店も既にラストオーダーの時刻を過ぎていた。22時を過ぎているし当然といえば当然か。

とりあえずホテルへ向かうことにし、仙台駅の東口を出る。仙台駅東口は、繁華街とは逆サイドの裏口といった感じで、あまり人はいなかった。3分ほど歩きホテルに到着。今宵の宿は「ホテル仙台ガーデンパレス」。1泊食事なしで5000円也。

チェックインの際、熱いおしぼりや温かい缶入りのお茶をサービスしてくれるなど、のフロントの対応が非常に良かった。これなら5000円でもまあ納得だ。鍵を受け取り、自分の部屋へ。室内は、まあ普通のシングルルームといった感じ。バストイレはリニューアルされていたようで、綺麗になっていた。

ホテル仙台ガーデンパレスのシングルルーム室内 今宵のお部屋。

もういい時間だが、まだ晩御飯を食べていないため、街へと繰り出す。しかし、22時半を過ぎようかという時間帯もあり、多くの店がすでに閉店。仕方なく「松屋」に入店し食事を済ませた。

今日は結局、ホテルの朝飯→ココス→松屋と、あまり食の面では充実していたとは言えない一日になってしまった…。明日こそは美味しいものを食べるぞと決意し、そそくさとホテルへ戻った。

(3日目前編へ続く)